いつまで続くか物語~№15

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臭いが演技を超えてくる

街を徘徊した。
だが、服の臭いが強すぎた。演技の領域じゃない。臭いは演技を超えてくる。
私は意識が遠のき、路上で少し休憩した。

その時、近くに“本物”が寄ってきた。

「お前さん、ポリやろ? 直ぐバレとるわ。そんな格好しても無駄や。早よ帰りや」

……何故バレたんや?

頭の中が一瞬で冷たくなる。
私は浮浪者の首根っこを掴み、暗がりへ引っ張った。
(ここで暴れたら終わる。まず理由や)

浮浪者は、ため息のように言った。

「身なり汚くしても無駄や。肌で分かる。ほんまの浮浪者は日焼けだけやない。目尻と首元の黒ずみがあるんや」

そして、追い打ちをかけた。

「最近このエリアにポリ入ってるやろ。バレバレや。やめとけ」

なぜか、その言葉が胸に刺さった。
でも、調子に乗らせるわけにはいかない。
私は“弱肉強食の世界で生きていくための教育”を施した(ここはノンフィクションでも、詳細は省略する。だって万人受けを目指してるから)。

そして思った。

(犯人がこっちの動きを分かってるなら、私らがいない場所で犯行に及ぶ……)

案の定、窃盗は路上強盗へと凶悪化していった。
急がないといけない。

つづく・・・
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