いつまで続くか物語~№14

記事
コラム
……しかし。

私の疑問はここで確信に変わった。

主任、私の分を買ってない。

私は慌てて言った。

「自分のも買ってきます」

主任はあっさり返した。

「お前はええんや。そんなもんいらんから」

えっ? どういうこと???

主任は、脱がせた古い作業服を私に差し出した。

「これ、お前が着るんや」

えっ? なんで?
臭いの嫌。汚いの嫌。ましてや“誰かが着て寝てた服”なんて、イヤイヤイヤ!
拒否権、発動します!

……が。

ここで「上司の命令は絶対!」が発動。
軍配は、主任。

こうして私のペアは、「主任=作業員(新品)」「私=浮浪者(本物)」という、世界一わかりやすい上下関係で始まった。

警察官を拝命して、まさか浮浪者になるとは夢にも思ってなかった。
でもこれは命令であり仕事だと割り切ることにした。

そう、俳優だ。
演じるのだ。

高倉健さんも、菅原文太さんも、若い頃はきっと色々演じたはずだ。
私はここから“一流の階段”を登るんだ——そう決意した。

主任は言った。

「焦らんでええ。ほんまの浮浪者になってくれ。ワシを信じろ」

私は自分に言い聞かせた。

「俳優なんだ、俳優。一流の。演技が全て」

つづく・・・
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す ココナラコンテンツマーケット ノウハウ記事・テンプレート・デザイン素材はこちら