いつまで続くか物語~№16

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コラム
ドーランと段ボールと、ホッカイロの優しさ

私はドーランを塗った。
肌の露出部を“生活の荒れ”に寄せる。汚い服、そしてボロボロの段ボールをビニールテープで補強し、引きずりながら歩く。
路上で寝たふりもした。

すると、ある男が近寄ってきた。

「兄ちゃん、まだ身体動くやろ。これやるから寒いけど頑張れよ」

手渡されたのは、ホッカイロだった。
顔も名前も分からないが、代紋入りの戦闘服。ヤクザだと分かった。

(こんだけやっても警察ってバレてるのか?)

いや、違う。

(“兄ちゃん”って言うたな。若いのは分かっても、ポリだとはバレてへん)

よし、いける。
私はこの瞬間、「今後も邀撃捜査をやっていける」と確信した。
——何を基準に?って、ホッカイロだ。ホッカイロは嘘をつかない。

段ボールを敷いて横になること、二週間。

つづく・・・
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