(注)コミック派の人はネタバレを含むので見ないでください!
ココナラのブログ機能、何か使わないと勿体ないので、さっそく好きな漫画、ワンピース(ONE PIECE)の考察を綴っていきたいと思います。
ワンピースは伏線が凄いですよね。それだけ、考察要素満載の漫画なのですが、ワノ国編佳境の原作では、ゾロにそっくりな霜月牛丸が登場しました。
霜月牛丸=ゾロの父親説、またはゾロの祖父説が考察界隈で大量に出回っていますが、
私は敢えて、「霜月牛丸こそロロノア・ゾロ本人」説を推していきたいです。
は?どうやって?
このカラクリには、悪魔の実の能力者「メモメモの実の前任者」と、「ボニーの能力の前任者」が関わっていると予想します。
以下、一から詳しく説明していきます。
〇霜月牛丸=ゾロの父親(祖父)ではない理由
まずは、牛丸がゾロの父親(祖父)ではないと考える理由を、いくつか書き出していきます。
理由1:ワンピース世界では親子同士が似ているケースは少ない
漫画やアニメの世界では、親子がそっくりというのは定番の設定ですが(例:ドラゴンボール)、ワンピースの場合はそうでもない気がします。
<似てない組>
ルフィとドラゴン→似てない
ドラゴンとガープ→似てない
モーガンとヘルメッポ→似てない
ヤマトとカイドウ→似てない
サンジら4兄弟とジャッジ→似てない
ビッグマムと長女以外の子供たち→似てない
白ひげとウィーブル→似てない(親子の真偽不明)
しらほしとオトヒメ→似てない
しらほしとネプチューン→似てない
フカボシら3兄弟と父母→似てない
レベッカとキュロス→似てない
ビビとコブラ→似てない
ドレークとバレルズ→似てない
サボとサボの父母→似てない
もものすけ(幼少期)とおでん→似てない
ドフラミンゴとホーミング聖→似てない
コラソンとホーミング聖→似てない
コアラとコアラの父母→似てない
ムースと大戦士カルガラ→似てない
マーガレットとリク王→似てない
チャルロス聖とロズワード聖→似てない
クリケットとノーランド→頭の栗以外似てない
<普通組>
ウソップとヤソップ→普通
エースとロジャー→普通
ビッグマムとシャーロット・コンポート→普通
<似てる組>
光月日和とトキ→似てる
ロビンとオルビア→似てる
ビビとビビの母→似てる
レベッカとスカーレット→似てる
漏れがあるかもしれませんが、ざっと書き出してみたところ
ワンピースの世界で登場する8割弱の親子は、お互いが似ていないキャラデザになっています。
こうした事情から、牛丸とゾロが似ているからといって、安直に親子(祖父・孫)とは結び付けられないと考えます。むしろ、これだけ似ているんだったら、ご本人なのでは?という発想が出てくるわけです。
理由2:大して意外性がない
和の文化的象徴と言える道場で、剣術を磨いて育ったゾロ。そんなゾロのルーツがワノ国にあったとしても、そんなに意外性のある話ではない気がします。いや、あの尾田先生の考える設定としては単純すぎないでしょうか。
一味の副船長的な立場である人気キャラのゾロ、もっと凝った仕掛けが用意されていても不思議ではないと感じます。
理由3:どうも念入りに匂わせすぎている
理由2と多少重なる部分もありますが、ワノ国の剣豪と親子関係にあるという関係性を念入りに匂わせすぎではないでしょうか。最初に「キツネ(牛鬼丸)に相棒がいた」という下りでゾロに似たシルエットが登場。その時点で、察しのいい読者なら、ゾロと血縁者かな~と感じ取るはずです。
さらに、その後鬼ヶ島での河松とヒョウ爺の対話で、「ゾロはかつての牛丸と瓜二つ、剣の所作までも!」と今度はシルエットどころか、ゾロそっくりな牛丸の横顔が登場。
もうここまで描かれると、牛丸とゾロが親子だと後々確定しても大して驚きはありません。
もちろん、ミスリードを狙っているというなら話は別です。
ただ、ゾロにそっくりな侍を数回に分けて描いて、「実は親子でしたよ!」って言われても、「でしょうね。」と平凡な反応しか生まれないと思うんです。天才、尾田先生のやり方にしては、あまりに見え見え過ぎる気がしてなりません。
〇「牛丸=ゾロ本人」を可能にする悪魔の実「前任者」の存在
牛丸=ゾロの父親(祖父)ではないと考えられる理由を説明してきました。
ただ、いくらゾロ・牛丸親子説を否定しても「牛丸=ゾロなんて無理があるだろ、時系列崩壊ワロタ」と感じる人も多いと思います。
しかし…
ご存じのように、ワンピース世界の悪魔の実の能力は、あらゆる常識的設定を覆す影響力を有しています。
例えば、ゾウ編でのモモノスケ(8歳)による「拙者も昔にロジャーに会ったことがある」発言。これも読者は当時かなり「???」状態でした。しかし、これもトキトキの実の能力の存在によって実際にありえた話ということが判明しました。
ワンピースの物語では、悪魔の実の能力設定が、かなりとんでもないストーリー展開をもたらすケースが多いのです。
ここで思い出してほしいのが、ワノ国の過去回想で想定以上に重要な役割を担った、悪魔の実の能力:前任者の存在です。
回想シーンではあの最強の侍おでんも、バリバリの実の能力の前任者、黒炭せみ丸のバリアの前に攻撃を一切通すことができませんでした。
また、おでんとカイドウとの一騎打ちを思わぬ形で終わらせたのは、マネマネの実の能力の前任者、黒炭ひぐらしの他人に化ける能力でした。
悪魔の実の能力者はこの世に一人ずつしか存在しませんが、ワノ国回想編では、悪魔の実の前任者が登場し、出番は少ないながらストーリー展開に大きな影響を及ぼしました。
こうして、どう見ても無理そうな「ゾロ=霜月牛丸」も、悪魔の実の能力前任者の存在によって、決して実現不可能な仮説ではなくなるのです。
冒頭で述べたように、「ゾロ=霜月牛丸」にはメモメモの実の能力と、ジュエリー・ボニーの能力(実の呼称不明)の前任者が関わったのではと予想します。
〇→ここからのストーリー展開は完全に私的な予想
回想にあるように、ヤマト坊ちゃんを残し、カイドウの牢獄から強引に脱出した牛丸ら3人の剣豪。実力者の牛丸がここで死ぬのは惜しいと考えた同行の侍(もしくは他の味方勢力)は、どうにか牛丸に20年後の決戦に参戦してほしいと考え、彼の隙をみてわずか1歳の赤ん坊に変えてしまいます(ボニーの能力)!
これにブチ切れた赤ん坊状態の霜月牛丸は、「おれは地を這ってでも今戦いに行く!こんな屈辱はねぇ!」とその場で命を落とす覚悟を一向に捨てません。
やむなしと考えた別の味方勢力は、1歳児で無力なゾロのあらゆる記憶(メモ)を引き抜いて、まるごとブチンとカット(削除)してしまいました(メモメモの実)。記憶を抜かれることを悟った牛丸は、その直前に「記憶を消そうが、おれの野生(帰巣)本能は消せねぇぞ!」と力強く言い残します。
こうして二人の前任者の能力により、牛丸は正真正銘の1歳児に成り果ててしまいました。
ここから、どうにかして赤ん坊の牛丸はシモツキ村に移動する必要がありますが、反乱因子の子としてカイドウ軍に狙われるため、ワノ国より出国させる必要が生じた可能性があります。
当然、ワノ国からイーストブルーの村への航海はそう簡単ではありませんが、ここでさらに、ニキュニキュの実の前任者の能力が絡んで、長距離を無事に移動できたかもしれません。
〇霜月牛丸=ゾロ:矛盾点を考察
最後に、この説を成立さえる上でクリアすべき矛盾点を考察します。
矛盾1 背中の入れ墨は残るのか?
ボニーの能力で年が若くなった場合、背中に彫り込んである入れ墨の扱いがどうなるのか微妙です。タトゥーを入れる前の年齢になるため、それに応じて背中のタトゥーが消えるか、既存の入れ墨は何歳になっても維持されるのか、全ては能力の設定次第というところです。
ちなみに、モドモドの実で子供にされたナミのタトゥーはそのまま残っていました。
矛盾2 能力者が死んでも牛丸(ゾロ)の年齢は戻らないのか?
シュガー(ホビホビの実)の例や、アイン(モドモドの実)の例を考慮しても、気絶・死亡などが起こると通常は能力の影響は失われます。それでも、能力が解けない理由としては、能力者の力量が極めて高いものだった(例:パンクハザードの気候)、もしくは、能力の覚醒が起きていたからといった設定でどうにか矛盾をクリアできるのではないでしょうか。
矛盾3 キツネ(牛鬼丸)の無反応っぷりはどう説明する?
これは、牛丸とゾロが似ている別人(血縁者)という設定でも、疑問視されるべき事項ですが、あれだけ過去の主人にそっくりのゾロに出会っても、牛鬼丸は懐かしむ素振りを全く見せていません。
「・・・・」という何か言いたげな描写があるぐらいで、容赦なく武器をよこせ!と切りかかっています(笑)。
ここでは、似ていようが別人に違いないので、何の感情も湧かないのか、彼もまた、メモメモの実の能力で「牛丸という存在のみ」消されているのでしょうか(使命などの記憶は全て残っている)?
消すに至った経緯は、ワノ国から表向きは逃げ出した主人にあまりにショックを受けていたので、見かねた能力者が記憶を消してあげた?というシナリオが考えられるかもしれません。
いかがでしたでしょうか?
ここまで、前任者の悪魔の実能力によって、霜月牛丸=ゾロ本人である説を考察してきました。
外れるかもしれませんが、ワノ国では能力の前任者たちが活躍しているので、最終版のサプライズとしてアリかなぁと思いました。
気が向いたら、ワンピース絡みのブログ記事をまた上げていくかもしれません。