就職試験と思え

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前回は公務員試験の概要について説明しました。
今回はそれぞれについて、もう少し詳しく見ていきましょう。

私が公務員試験を受験したのは平成6年、
関西国際空港や明石海峡大橋が完成し、インフラ整備が盛んな頃でした。

平成7年1月に阪神・淡路大震災が発生し、私の自宅も被害を受けました。
わずか20秒くらいの強い揺れで、あのような被害になるとは・・・

その2ヶ月後に地下鉄サリン事件が発生、
就職する直前の出来事だったので、今でもよく覚えています。


その頃の公務員試験は、こんな感じでした。
学科試験:重視
論文試験:無難にやればok
人物試験:無難にやればok

筆記試験による事務処理能力が「最重視」され、
論文や人物試験(面接)でどんな人間なのかを補足的に確認するだけでした。

では、現在はどのように変化したでしょうか。
学科試験:足切り的に活用
論文試験:重視
人物試験:最重視

学力重視から論理的思考力や人間性を重視するようになり、
大きく方向転換しています。

ここはしっかりと理解しておいて下さいね。
公務員試験の最終ゴールは「内定」の獲得ですので、
筆記試験で高得点を取ることが目的ではありませんよ。


次に、各々の試験の評価項目を見ていきましょう。

(筆記試験での評価項目)
・事務処理能力
・論理的思考力
・数字を扱う力

簡単に言えば、
基本的な頭の良さを審査するのが筆記試験です。

(人物試験での評価項目)
・仕事をする能力
・組織への適応能力
・コミュニケーション能力(協調性)

簡単に言えば、
筆記試験では測定できない要素の審査をするのが人物試験です。

時代の変化とともに、
公務員試験では「人物試験」にウエイトが置かれるようになりました。

では、その人物試験で採用側の人事担当は何を知りたいのか、
何だかわかりますか。

ズバリ言うと、あなたが
自治体や納税者(市民)に貢献できる人材なのかということです。

公務に携わるという事は、奉仕の精神が求められるので、
限られた面接時間の中でそれを探っていくことになります。

採用する側は数多くの希望者を面接しており、
実際に職員として採用した人達の働きぶりも見ています。

その経験から、どのような人物が自治体や納税者に貢献してくれるのか、
面接すれば大体のことが分かるわけです。

当然ですが、事前に面接用の「エントリーシート」を提出しますので、
その内容も頭に入れて面接しています。

ですので、あなたがしなければならない事は、
・自己分析をして、就職を希望する自治体の研究をする。
・その上で、面接用のエントリーシートを作成し、
 あなたが面接官に訴えたい「ストーリー」を言語化する。

の2つになります。

面接対策としては、本番を想定したシュミレーションを何回か行い、
十分慣れておくことが重要です。

今回のまとめですが、
・興味のある仕事(分野)をよくリサーチする
・筆記試験、人物試験に向けた正しい事前準備を行う
・人物試験重視に変化している現状を知り、就職試験と考えて取り組む

単なる試験ではなく、
民間企業の就職試験と同等と考え、しっかり準備していきましょう。

そうは言っても、ひとりじゃ全部できないよ、
こんな声が聞こえてきそうです。

そんなあなたのために、公務員歴25年以上の私が「電話相談」して
あなたにアドバイスしたいと思います。

ご希望の方は、コメント欄に「電話相談希望」と記載をお願いします。
本日は以上です。次回もお楽しみに。
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