ホワイトデーの思い出は

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小説

※⑽ 過去に掲載したものを、改正して再投稿。【短編集より】



バレンタインがやってくると次がホワイトデー。

まあ今年は自分には無縁でしょうが・・・(泣)


12月から3月までは何かとイベントばかりで慌しいですね(^^;)





学生時代の頃の笑い話です。


いつもの様に悪友と飲んでいた時の事。
バレンタインの返しを何にするかという話題で盛り上がり、
それはある冗談から始まりました。



友人『返しどうする?、誕生日も近いから凝った事したいんだけどな...』
自分『木箱に薔薇でも敷詰めて服でも贈ったらどう?(笑)』

冗談で言った一言が・・
彼には名案と思えたらしく、帰る頃には既にその気になっていた。















数日後、ちょっと手伝って欲しいと友人から連絡が入る


奴の自宅に行くと、
そこにはやたらと積み上げられている木の板とノコギリとペンキ...

何かやな予感... まさかとは思うが...

次の瞬間、予感は現実のものとなった(苦)


適当なサイズの木箱が見つからず、
薔薇を詰めるのに自作するのを手伝えとの事であった。

あまりにも熱心に語る彼の口調に降参して
手伝うハメに...








出来上がった物は上出来とは程遠いものであったが...(笑)

結局、木箱を2つ作ってしまった。








さて、イベント当日

お約束の薔薇の花束と某ブランドの服を箱に入れ、
メッセージカードを忍ばせてリボンでラッピング。

奴の親父の車に乗せ
奴の彼女の自宅へ




そーっと玄関前に木箱を置いて
逃げる様にダッシュで公衆電話から彼女へ電話














後日、


奴から
『成功だったけど箱が邪魔!と迷惑がられた(泣)』と連絡が入る。




まあこんな物貰っても当然処分に困りますよね~(笑)

















後に、彼はこのエピソードをネタに
某ブランドの面接官を見事に口説き就職した。








自分の周りには、こんなたくましい奴ばかり(笑)





みなさんはこんなプレゼントってどう思いますか?

もっとも木箱は邪魔ですけどネ...
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