文章表現3つの注意点

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「我が巨人軍は永久に不滅です」。強い表現ですね。胸に響きます。これが「我が巨人軍は永久に不滅だと思います」だったらどうでしょう。弱いですね。言い切る時は言い切る。確証がなくてもいいんです。誰だってそんなことはわかってる。この例のように文章には使い方に気をつけるべきポイントがあります。私は「書き方、話し方」についての本を興味本位でよく読みます。素晴らしい文章を書くためのポジティブポイントは、それぞれの本で様々ですが、使い方に気をつけたいネガティブポイントはだいたい共通しています。ネガティブで恐縮ですが、今回は文章表現の注意点についてお話します(ポジはまた別の機会に)。私自身も人のことは言えません。その点はご容赦を。注意すべきポイントは大きく3つです。①間違っている、②弱い、③乱用している。

①の例で最も指摘が多いのは「が」の使い方。本来逆接で使うべき「が」を順接で使っているケース。「いつもお世話になりますが、来週訪問させていただきます」といった感じ。別に逆接(But)ではない。便利なのでつい多用してしまいますが、因果関係を不明確にし、ふわふわした論理性に乏しい文章になってしまいます。私が監査の仕事をしていたころ、報告書を作成するときによく注意されました。厳密に誤用とは言えませんが、書面としては限りなく間違いに近いので、使い過ぎには気をつけましょう。

次に②の弱い表現。その典型例が、冒頭の「〇〇だと思います」。「それでは説明したいと思います」は「それでは説明します」で十分。「右に行くべきです」を「右に行くべきだと思います」と言ってしまうのは、一見丁寧なようですが、まわりくどいし、無意識のうちに少しでも責任回避しようとしている。「個人的には」という修飾をわざわざ頭につけるクセと同じです。文章を見直してみて、「思います」が多い時は、「です」にできないか考えましょう。

最後に③の乱用。例えば不自然なほど「実は」を多用する人(特に話す時)。これもクセなんでしょうが、多用されると聞き手はつらい。別に「秘密の話」でも「とっておきの話」でもないのに「実は」が多いと、少し幼く感じます。誰かが指摘してくれればいいのですが、なかなか周囲は言いづらい。本人に多用しているという意識はないのです。

以上が注意すべき3つのポイントです。ただし、あまりガチガチに考えると、かえって不自然な文章や会話になってしまいます。適度に留意しながら、なるべくすっきりさせたいものです。なかなかできませんけどね・・・。

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