ロングテール

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ビジネス・マーケティング
私はアマゾンの限定セールで、ついいろいろ買ってしまいます。先日は電気スタンド(卓上ライト)を買いました。一生のうちで何回買うんだ?というようなモノですが、顧客を煽るのが上手いんです。割引率の%と、残り時間のタイマーと、在庫の進捗グラフを見て、思わずキャンセル待ちのボタンをポチ。するとすぐに「キャンセル出ました」の表示。「ほんとかな?」って感じですが、買っちゃいます。カモですね。つらつら見ていると、カバ(動物)のリアルフィギュアが残りわずかとか、一体誰が買うんだ?というものも多いです。さすが「ロングテール戦略」のアマゾンという気がしますね。

「ロングテール」、みなさんも聞いたことがあると思います。店舗などで商品や顧客を販売量の大きい順番に並べていくと、概ね上位2割の商品(顧客)で売り上げの8割を占める。ABC分析図やパレート図などを描くと、左側の山が高く急で、右に行くと急減し、なだらかで細く長いラインになる。この細く長い右側をロングテール(長い尻尾)と呼びます。ここを狙ったビジネスの戦い方が「ロングテール戦略」です。主にネットを活用したビジネスに成功例が多く、アマゾンはその代表。現物展示が不要で、在庫も少なくてよい。あまり在庫が小さいと非効率ですが、全国分を一か所に保管するのであれば許容範囲だし、デジタル商品(音楽等)ならそもそも在庫は不要。お客様は検索機能やリコメンド機能によってニッチな商品も簡単に見つけることができる。全国分をまとめるとそれなりの数になります。カバのフィギュアでも商売になるんですね。

これは一般の仕事にも応用できると思います。例えばお客様からの問い合わせ対応。内容が詳細かつ複雑で丁寧に時間をかける必要があるものは人間が対応し、件数が少なく、かつ単純なもの(ロングテール)はAIが回答する、など。これも「ロングテール戦略」ですね。最近よく使われているチャットボットはこれに近い。この手の戦略応用は厳密に考える必要はありません。軸となる概念(考え方)を他にざっくり応用することが重要です。アナロジー(類推適用)とも言います。「ロングテール」の考え方はさらにいろいろ応用できそう。電子書籍などもロングテールにぴったりです。ビジネスの種(金脈?)が見つかるかもしれませんね。

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