英語の勉強は続けている。単語も覚えた。文法もわかる。リスニングも毎日やっている。なのに、いざ英語を話す場面になると言葉が出てこない。
この悩みを持つ方は、実は非常に多いです。そしてこれは努力が足りないのでも、才能がないのでもありません。
「何を練習しているか」が、話せるようになるために必要なことと、ずれているだけです。
「英語の勉強」と「英語を話す練習」は別のこと
単語帳・文法書・リスニング教材——これらは全部、知識を増やす練習です。大切な練習ですが、これだけでは「話せる」にはなりません。
私は大学院時代、専門論文を英語で読めるようになっても、外国人研究者の前では一言も話せませんでした。知識はあるのに口から出てこない。頭の中で文を組み立てている間に相手が次の話題に移ってしまう。それが2年間続きました。同じ研究室の留学生と廊下で会っても、会釈だけして終わる。一緒に研究しているのに、英語で話したことが一度もない時期がありました。
話せるようになるには、「口から英語を出す動作」を練習する必要があります。知識がどれだけあっても、口が英語の発音とリズムに慣れていなければ、話す場面で言葉は出てきません。これは知識の問題ではなく、動作の問題です。
英会話スクールに通っても変わらない理由
「英会話スクールに通っている」「オンライン英会話もやっている」という方でも、話せるようにならないことがあります。
週2〜3回のフリートークだけでは、口が英語に慣れるのに時間がかかりすぎます。1週間のうち、英語を口から出している時間が合計1〜2時間では、体が英語のリズムを覚えるほどの練習量になりません。加えてフリートークは、今持っている英語を使い回す練習です。話せない表現は話さずに避けてしまうため、苦手な部分がそのまま残り続けます。
結果として、何年通っても「ゆっくり話せば通じるレベル」から先に進めない状態になります。英会話スクールが悪いのではなく、週数回のフリートークだけでは練習の種類も量も足りない、ということです。
私が変えたこと
転機は、学習の軸を1つに絞ったことでした。
徹底的にやり込んだのは、日本語を見て即座に英語で声に出す練習です。「私は昨日コーヒーを飲んだ」→ すぐに "I had coffee yesterday." と口から出す。これを「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」(ベレ出版)を使って毎日30分続けました。最初は1文に5秒かかっていたものが、3ヶ月後には間を置かずに出るようになりました。「考えてから話す」から「口が先に動く」感覚への変化は、この練習なしには得られなかったと思っています。
続けるために必要だったこと
頭ではわかっていても、一人でこれを毎日続けるのは難しい。私も何度か中断しかけました。続けられた最大の理由は、学習記録を毎日誰かに送る仕組みがあったことです。サボれない環境に自分を置いたことで、3ヶ月、半年と積み上がっていきました。
TOEIC340点から始めて、米国で4年間チームリーダーとして働けたのは、この毎日の積み上げが土台になっています。振り返ると、英語力が上がったのは練習の量が増えたからではなく、練習の種類が変わったからです。
結論:話せないのは、話す練習をしていないから
英語を勉強しているのに話せない理由はシンプルです。「知識を入れる練習」はしているが、「口から英語を出す練習」をしていない。それだけです。
練習の種類を変えれば、今より確実に変わります。毎日口を動かす練習を積み上げた先に、話せるようになっている自分がいます。
私のコーチングでは、スピーキングに絞った学習計画を生徒様の現状から作成、徹底的にやり切るためのサポートを提供しています。英語が話せるようになるまで徹底的に並走しますので、興味があれば覗いてみてください。