―毎朝の電話が、親子の負担になることがある―
子どもが学校に行き渋り始めたとき、親が最初にぶつかるのが欠席連絡です。
たった一本の電話。
そう思われるかもしれません。
けれど、不登校の初期における欠席連絡は、親にとってかなり重いものです。
朝、子どもが起きられない。
頭が痛いと言う。
お腹が痛いと言う。
「学校に行きたくない」と言う。
親は、登校させるべきだったのか、休ませるべきだったのか、何が正解だったのか分からないまま、学校へ連絡します。
「学校に行ってほしかった」
「もう少し頑張ってほしかった」
「でも、これ以上は無理だった」
そんな複雑な気持ちを抱えたまま電話をかけるのです。
そこで先生から、
「どうしてですか?」
「何かありましたか?」
「ご家庭で何か変わったことは?」
と聞かれると、親は責められているように感じることがあります。
もちろん、学校側に悪意があるとは限りません。
子どもの安全確認は必要です。
家庭内で何か起きていないか。
虐待や事故がないか。
子どもの状態はどうか。
学校として把握しなければならないこともあります。
しかし、親からすると、毎朝それを説明するだけで大きな負担になります。
欠席連絡は、責任追及の場ではありません。
親を問い詰める場でもありません。
大切なのは、学校と家庭が事務的に、かつ負担の少ない方法を決めておくことです。
電話がつらいなら、メールや連絡アプリでもいい。
毎日詳しく説明するのが難しいなら、最低限の安全確認だけにする。
必要なときだけ、担任と話す。
そのような形にしておくだけで、親の負担はかなり減ります。
学校も、親も、子どもを心配しているという点では同じです。
だからこそ、欠席連絡を「親の責任を問う時間」にしてはいけません。
不登校初期の家庭は、すでに十分苦しんでいます。
毎朝の電話でさらに追い詰めるのではなく、連絡の負担をできるだけ軽くする。
それが、親子を支える第一歩になると思います。