「情動性」過度激動の子どもたち

「情動性」過度激動の子どもたち

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コラム

感情が強すぎて疲れてしまう子

少しうまくいかないだけで大泣きする。
小さなことで大喜びする。
動物や友だちの気持ちに強く同調する。
困っている人を放っておけない。
笑っていたと思ったら、急に怒ったり泣いたりする。
新しい環境や人間関係に強い不安や緊張を感じ、疲れやすい。

こうした子を見て、大人は「感情的すぎる」「大げさ」「気にしすぎ」と思ってしまうことがあります。

しかし、ギフテッドや2Eの子どもの中には、感情の反応が非常に強い子がいます。これが、情動性過度激動です。

このタイプの子は、感情の起伏が極端に激しく、ポジティブな感情もネガティブな感情も大きく増幅されます。嬉しいことは全身で喜び、つらいことは深く受け止めます。

また、自分のことだけでなく、他人や動物、社会の出来事にも強く反応します。人の悲しみを自分の悲しみのように感じる子もいます。

そのため、周囲から見る以上に疲れています。

学校での小さなトラブル。
友だちの一言。
先生の表情。
ニュースで見た悲しい出来事。
新しい場所や人間関係。

それらを強く感じ取り、心が揺れ続けているのです。

対応として大切なのは、まず感情を否定しないことです。

「泣くほどのことじゃない」
「気にしすぎ」
「そんなことで怒らないの」

こう言われると、子どもは自分の感情そのものを恥ずかしいものだと思ってしまいます。

必要なのは、感情に名前をつけることです。

「悔しかったんだね」
「びっくりしたんだね」
「悲しくなったんだね」
「相手の気持ちを強く感じたんだね」

そのうえで、落ち着く方法を一緒に見つけます。

一人で休む場所を作る。
深呼吸する。
気持ちを書き出す。
安心できる大人に話す。
感情が落ち着いてから振り返る。
新しい環境では、事前に見通しを伝える。

保護者の方も、本当に疲れると思います。感情の波に毎日付き合うのは簡単ではありません。泣く、怒る、不安になる、落ち込む。そのたびに親も巻き込まれ、心が消耗することがあります。

だから、保護者も一人で抱えなくていいのです。

私は、情動性過度激動の子には、「感情を小さくする支援」ではなく、「大きな感情を安全に扱う支援」が必要だと考えています。

感情が強いことは、悪いことではありません。
それは、深く感じる力であり、人の痛みに気づく力でもあります。

その力を壊さず、本人も周囲も疲れ果てない形に整えていく。
それが、このタイプの子どもに必要な支援です。
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