上を目指すことは、一定の条件がそろったときにだけ機能します。
目的がはっきりしていて、そこに行きたい理由が自分の中にあるなら、
上を目指すことは力になります。
問題があるとすれば、「なぜ上を目指すのか」が分からないまま、
「上を目指すべきだ」という前提だけを持たされている状態です。
・成長しなさい
・もっと上へ
・現状で満足してはいけない
こうした言葉は世間に溢れています。
それを浴び続けるうちに、「上を目指すこと」そのものが目的になり、
止まれないし、終わりもなくなっていきます。
これは向上心ではなく、消耗です。
ゴールのない努力は、「まだ足りない」という感覚を生み続け、
生活を味わう余裕を削っていきます。
疲れていても、「甘えているだけだ」と処理してしまう。
この構造に入ると、頑張り続けるしか選択肢がなくなります。
上を目指すのをやめたからといって、生活が止まるわけではありません。
必要なことはやるし、働きもする。
ただ、「もっと」「まだ」という追い立てを手放すだけです。
上を目指すかどうかは能力の問題ではなく、
今の自分に本当に必要かどうかの判断です。
目的がはっきりしていれば、
疲れているから休む、という判断も自然にできます。
自分が達成したいものは、
誰かに評価される必要はありません。