希望で動く人、動かされる人

希望で動く人、動かされる人

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コラム
「希望を持って」

それは、人を黙らせるために発明された麻薬の言葉。

困難・絶望を訴えた瞬間、
誰かが必ずその言葉を差し出してくる。

「大丈夫だよ」「きっと良くなるよ」

その言葉は慰めというより、
今は現実を見るな、という指示です。

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持たされる希望は、痛みを冷凍保存する

腐らないように見えますが、
ただ、腐敗の開始時期を遅らせているだけ。

「いつか報われる」
おそらく来ない「いつか」が、人生の時間を食い潰す。

希望を持たされている限り、人は変わらなくて済む。
そして、変わらない人生を謳歌し続ける。
「希望があるんだ」って。

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希望は原動力にもなるが、鎮静剤にもなる

希望は行動の原動力になることもある?
はい、もちろん。

それに、行動を先延ばしにする鎮静剤にもなります。

未来を信じるほど、今を耐えれる。
環境が変わるかも、誰かが変えてくれるかも、
そんなワクワクする未来なら死ぬまで耐えれるかもしれません。

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希望は、現実を曖昧にする遮光カーテン

持たされた希望は、まるで遮光カーテンのよう。

現実の輪郭を曖昧にしてくれて、
カーテンを開いた時の光を感じさせる。

その優しく感じる光が、真っ向から向き合う機会を奪う。

希望だけ見て、現実に触れなければ、
必ず人生のどこかで直射日光を浴びることになります。

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「いつか報われる」と信じ続けた人の話

たとえば、

「この努力はいつか報われる」と信じて
同じ場所に何年もしがみつき、
気づけば取り返しがつかないと考えていた人がいました。

努力不足だった訳ではなく、希望に依存していただけです。

希望ある未来への依存が、望まぬ現実にとどまらせます。

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希望は「商品」としてもっとも洗練されている

これを「前向き」などと呼んで売っているものもあります。

資格、恋愛、健康、投資、スピリチュアル。

どれも、
「今のあなたでは価値が足りない」
という前提で設計されている。

希望を与えるために、現実を不安定にしておく。

その不安定さが市場を回す。
希望は、最も効率的な商品の一つです。

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持たされる希望は、宗教と同じ構造を持つ

持たされる希望は、宗教によく似ていませんか。

未来で救われると信じられる限り、
不安を押し込める気がする。

希望があるから耐えられる。
もっと正確に言えば、希望があるから、
耐える以外の方法を探さなくなる。

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あなたが持っている希望はどちらでしょう

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