インナーチャイルドの癒しは「過去」ではなく「今」にある

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インナーチャイルドセラピーでなくともカウンセリングで、よくあるアプローチがあります。

それは「最近の出来事を見るのではなく、幼少期の記憶に目を向ける」というものです。



たとえば、自分を侮辱してきたAさんがいた。

でも見るのはその人ではなく、

昔、親から似た言葉をかけられて悲しかった体験にさかのぼる。

その場面を思い出し、悲しみを感じ直したり、

「今なら違う選択を」と想像したり──セラピストによって方法はさまざまです。



こうした過去志向の根底には、シンプルな前提があります。

「最近の出来事の裏には、必ず似た痛みの過去がある」

多くのケースで実際に当てはまります。



もちろん出来事や感じ方が全く同じとは限りません。

けど、昔「自分が悪い」と思った記憶を今も繰り返す。

昔「私は十分じゃない」と信じた感覚をまた呼び起こす。

昔「受け入れられていない、愛されていない」と傷ついた思いを再現する。



それは「過去の感覚を正当化しようとする心の仕組み」と私なら説明します。



だから多くのセラピーは「過去を癒せ」と言うのです。

その有効性は理解していますが、同時に疑問もあります。

つまり、最近の出来事を無視し、幼少期だけを扱って解決しようとするやり方には限界があるからです。



人は幼少期に限らず、数えきれないほど同じパターンを繰り返しています。

過去生まで遡り、すべての時代の原因まで探しに行く人もいるかもしれませんね。

セラピストにとってはビジネスになるかもしれませんが、

本質は「最新版」の自分──つまり今、この瞬間にあります。



最新版は最新版で終わらせなければなりません。

ずっと続いてきた罪悪感の歴史を、今日ここでカットする。

そうすれば未来が変わり、過去の記憶さえも変わるのです。



過去だけが変わって未来が変わるのではなく、

「今」が中心となって両方向に広がるから、未来も過去も同時に変わる。

だからこそ最新版で取り消す必要があるのです。



たとえば今、目の前の人を許せないと感じた時。

その感情が、親の記憶と重なることに気づいた。

「これは私が繰り返しているパターンだ。誰かにさせられているのではなく、自分が選んだ反応。」

「当時はそれしか選べなかったけれど、今は違う選び方ができる。」──そう理解できた時、

親を思い出すイメージも少し違って見えてくるはずです。

完全に変わらなくてもいい。

その「少しの違い」を喜ぶ、そのくらいの優しさを自分に持ってあげてください。



私はセラピーを否定しているわけではありません。

過去を癒すことで前向きに生きられる人も確かにいますし、見てもきました。

でも、何かあるたびに過去に原因を探し、

「癒さなければ進めない」と思い込む人も見てきました。



結局、自分を進ませるのは今の自分しかいません。

そのことを知った上で、必要ならセラピーを選ぶ。



過去に原因があってもなくても、変えるのは今の自分しかいませんから。
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