小論文では「論じる」ことが求められます。
では、「論じる」とは何か。
それは、自分の考え(主題)を具体的事実(論拠)で説明するということです。しかも、論拠を三つ以上にすると論じているという印象が強くなります。
その身近なお手本が新聞の社説です。
新聞は、毎日、自社の論評を掲載しています。
「私たちはこう考える」というものを載せているわけですが、その「こう考える」というのが小論文でいう「主題」に当たります。
この「主題」を社説ではどのように書いているかというと、幾つかの具体的事実を取り上げて書いています。つまり、複数の「論拠」で自社の論評がいかに正当で妥当なものであるかを説明しています。
ですから、新聞の社説の書き方は、小論文の書き方とそっくりです。
斜め読みでもよいので、「この新聞は、主題をどのような論拠で説明しているのかな」という視点で読んでみると、小論文の書き方のコツが会得できるのではないかと思います。
ちなみに、同じテーマでも新聞によって主題が結構違うものです。ある政策について二つの新聞の論評が真逆なことすらあります。
しかし、それでも、それなりに読者を納得させるような書き方をしています。それは、取り上げる論拠が異なるから起きることであり、これも小論文に生かすことができます。ほかの受験者と主題・論拠が違っても、どちらも百点取れるということです。