「三つ」はマストではない

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コラム
 小論文の答案には三つの考えを述べる必要があると思い込んでいる人がとても多いと感じています。例えば、何かの取組について自分の考えを述べるような設問の場合、その取組を三つ挙げるというようなことです。

 なぜ三つなのかよく分からないのですが、受験参考書や塾などが発信源なのではないかと想像しています。
 確かに、指定文字数まで書ける力がない人にとっては書きやすくなるでしょう。例えば、指定文字数が千字の場合、一つの自分の考えだけでは300字で足りてしまい、後の700字を使って何を書いたらいいか分からないという人です。また、「論じる」ことが苦手な人にとっても書きやすいようです。思いついた自分の考えを書くだけで指定文字数をカバーできるからです。しかし、これを単純に信じて書くことに私は心配しています。小論文で重要なことがおろそかになってしまう書き方になりかねないからです。

 小論文で大事なことは、設問で求められたことに対する自分の考え(主題)について論拠を基に説明し、読み手の納得を得ることです。しかし、「三つ」にこだわって主題を三つにすると、それを説明するための論拠も最低三つ(できれば六つ以上)必要になり、これを指定された制限文字数の中で取り上げきれないでしまうことが多くなります。論拠のない文章は小論文ではないともいわれますので、これでは肝心のことが欠けた文章になってしまいます。主題を三つ挙げてしまうことによって全体のまとまりも悪くなる場合も多くなります。

 そこで、私は、主題は一つに絞り、論拠を複数取り上げて主題を十分に説明し、多くの読み手の納得が得られるように書くことをお勧めしています。主題は一つなので、書きやすく、論旨が明確になり、全体のまとまりもよくなります。また、論拠を複数取り上げることで読み手の納得を得やすくなり、指定文字数をカバーしやすくもなるからです。

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