~一つの出会いから~

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よく 本を読めと言われて育ちましたが

興味のないものを 無理に読まされても

役に立つはずがありませんね。



まさに 時間と労力の無駄です。



私が 本を読み出したのは 35歳の時でした。

それまでの 私は 人づきあいが下手で

人間的にも 今思えば 自分勝手で 我がままな最低の人間でした。



衝動優勢型 アスペルガーを含むADHD傾向と 完全に一致します。



生きづらく 常に イライラしていました。



そして 転職先で ある人と出会います。



その方は 豆腐屋の販売店のパートさんで、店長を任されていました。



私は工場勤務です。



その方と話をすると 心が安らぎます。

忙しく ピリピリしている工場にその方が現れると

みんなの手が止まり その人の周りに集まり 笑顔が溢れます。



しかし 手の止まった時間が あっさり取り戻されるくらい

みんなの仕事の効率が上がっていきます。



何かをした訳ではなく、ただ 少し顔を出しただけです。



この方は 自分も大好きでした。



そして その方は 僕に このような言葉をかけられました。



『私は嫌な人に出会った事がないんよ』



当然 そんな事はある訳がないと思いましたが、

その人と 話す度に それが 嘘ではない事に気付きだします。





そう この 自他共に認める 最低な僕自身がその方と会っている時は



『いい奴』なんです。



恋愛という感情ではなくても



好きな人といるときと 嫌いな人といる時の自分には 天地の差がある訳です。



そして周りを見ても 工場内のピリピリしているのは

周りが イラついているからです。



その人が 着たとたんに そのピリピリはなくなります。



そうです。



販売店にも 豆腐を買いにくる人よりも その方に会いに来る人の方が多いのです。



それ以来 嫌な人と出会ったときに 

その人の事を責める気持ちはなくなり

『自分はまだまだだな。』と思うようになり とても心が楽になりました。



当然 この方のようになりたいが僕の目標となりましたが



この方に 追いつく事は 今世では諦めています。



けど 近づきたいと思いますし、

人を 憎まずに生きていきたいと思っています。



それから 本を読むようになりました。



自分の知恵だけでは 近づく事もできない事がわかっていたからです。



心理学、哲学、精神論、宗教も否定をしなくなり、全ての宗教も

1つの哲学として 自分なりに習いました。

いいところは 受け入れ 納得しない事は 棄ててしまう。



一冊の本で 1フレーズでも 心に響けば 儲けものくらいの

気持ちで 読んでいきました。







そして 気付いたのは 1000年 2000年前の人達も

同じ悩みを抱えていたんですね。



そして それに対する教えは 今でも心に響く事があるんです。



1000年後に生きている人達も 同じ悩みを抱えているのかな。



そんな思いを抱きました。





本というのは その人が 何十年も歩んできて感じたものを

魂を込めて 書いてくれています。



それを1000円程度で、数時間で得る事が出来ます。



そして 用もなく 本屋に立ち寄る事が多くなりました。



ただ 目的もなく ぶら~と歩いて 気になった本を買うようにしています。



目的を持って買った本より

目的なく 立ち寄って 気になった本という事は

今 自分では気づいていないような 

何かの困り感があって それに 気付かせてくれるものなんです。



僕にとっての1つの出会いが

様々なものと出会わせてくれ、





この 自分が持っていた 困り感と寄りそえる

仕事に就きました。



そして 来世では その方に もっと近づける自分になれるように

自分磨きを続けていきたいと思っています。



果てしもなく 高い山ですが



頂上は 確かに 見えています。
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