スウェーデン式 Happyな会社作りマニュアル⑥理念経営から”行動指針”へ

記事
ビジネス・マーケティング
経営者の皆様 おはようございます! ①-⑤で、自分を知り、自己紹介をし、経営理念について話し合っていただいたら、次は、”行動指針”の確認です!

 昨日と同じAmazonを例に挙げてみましょう。Amazonは経営理念を、「地球上で最もお客様を大切にする企業になること」と掲げております。

 その、行動指針は、「Amazonでは、全員がリーダー」です。
 日本ではリーダーがリーダーシップを発揮すべきと考える人も多いですが、海外ではそれぞれがリーダーシップを発揮するという考えが定着しています。 「Amazonには世界で共通の「Our Leadership Principles」という14項目からなる信条があります。」

 「それは、チームを持つマネージャーであるかどうかにかかわらず、Amazonでは、全員がリーダーであるという考え方のもとで、社員一人ひとりが、全ての日々の活動において、常にこの「Our Leadership Principles」に従って行動するよう心がけています。」

 日々の活動においてこれに従う というところがポイントですね! ということで、14項目の(英語版では16項目に増えています)をコピペしますね。
「Our Leadership Principles」⇒AmazonではOLPと呼んでいます。

①Customer Obsession
リーダーはお客様を起点に考え行動します。お客様から信頼を獲得し、維持していくために全力を尽くします。リーダーは競合にも注意は払いますが、何よりもお客様を中心に考えることにこだわります。
②Ownership
リーダーにはオーナーシップが必要です。リーダーは長期的視点で考え、短期的な結果のために、長期的な価値を犠牲にしません。リーダーは自分のチームだけでなく、会社全体のために行動します。リーダーは「それは私の仕事ではありません」とは決して口にしません。
③Invent and Simplify
リーダーはチームにイノベーション(革新)とインベンション(創造)を求め、同時に常にシンプルな方法を模索します。リーダーは状況の変化に注意を払い、あらゆる場から新しいアイデアを探しだします。それは、自分たちが生み出したものだけに限りません。私たちは新しいアイデアを実行に移す時、長期間にわたり外部に誤解される可能性があることも受け入れます。
④Are Right, A Lot
リーダーは多くの場合、正しい判断を行います。 優れた判断力と、経験に裏打ちされた直感を備えています。 リーダーは多様な考え方を追求し、自らの考えを反証することもいといません。
⑤Learn and Be Curious
リーダーは常に学び、自分自身を向上させ続けます。新たな可能性に好奇心を持ち、探求します。
⑥Hire and Develop the Best
リーダーはすべての採用や昇進における、評価の基準を引き上げます。優れた才能を持つ人材を見極め、組織全体のために積極的に活用します。リーダー自身が他のリーダーを育成し、コーチングに真剣に取り組みます。私たちはすべての社員がさらに成長するための新しいメカニズムを創り出します。
⑦Insist on the Highest Standards
リーダーは常に高い水準を追求することにこだわります。多くの人にとり、この水準は高すぎると感じられるかもしれません。リーダーは継続的に求める水準を引き上げ、チームがより品質の高い商品やサービス、プロセスを実現できるように推進します。リーダーは水準を満たさないものは実行せず、問題が起こった際は確実に解決し、再び同じ問題が起きないように改善策を講じます。
⑧Think Big
狭い視野で思考すると、大きな結果を得ることはできません。リーダーは大胆な方針と方向性を示すことによって成果を出します。リーダーはお客様のために従来と異なる新しい視点を持ち、あらゆる可能性を模索します。
⑨Bias for Action
ビジネスではスピードが重要です。多くの意思決定や行動はやり直すことができるため、大がかりな検討を必要としません。計算した上でリスクを取ることに価値があります。
⑩Frugality
私たちはより少ないリソースでより多くのことを実現します。倹約の精神は創意工夫、自立心、発明を育む源になります。スタッフの人数、予算、固定費は多ければよいというものではありません。
⑪Earn Trust
リーダーは注意深く耳を傾け、率直に話し、相手に対し敬意をもって接します。たとえ気まずい思いをすることがあっても間違いは素直に認め、自分やチームの間違いを正当化しません。リーダーは常に自らを最高水準と比較し、評価します。
⑫Dive Deep
リーダーは常にすべての業務に気を配り、詳細な点についても把握します。頻繁に現状を確認し、指標と個別の事例が合致していないときには疑問を呈します。リーダーが関わるに値しない業務はありません。
⑬Have Backbone; Disagree and Commit
リーダーは同意できない場合には、敬意をもって異議を唱えなければなりません。たとえそうすることが面倒で労力を要することであっても、例外はありません。リーダーは、信念を持ち、容易にあきらめません。安易に妥協して馴れ合うことはしません。しかし、いざ決定がなされたら、全面的にコミットして取り組みます。
⑭Deliver Results
リーダーはビジネス上の重要なインプットにフォーカスし、適正な品質で迅速に実行します。たとえ困難なことがあっても、立ち向かい、決して妥協しません。
 いかがでしょう? Ownership あらゆる問題に対して自分の責任と考え、責任感を持って仕事をする。 一倉定先生の、「電信柱が高いのも、郵便ポストが赤いのも社長の責任だ」  に似た言葉ですね。

 Have Backbone; Disagree and Commit ぶれないで賛成できない事については反対をするが、組織で決めたことに対してはその実行を約束する などは、信頼できるチームワークづくりには特に大切ですね。

 理念経営をするには、経営理念を掲げ、行動指針を掲げるだけでなく、社員全員に浸透させることがとても大切です。経営理念を毎朝唱和する会社様もありますが、具体的な行動指針に従い日々判断し実行できる組織にすることが、理念経営=強い会社作りに繋がります。

 とても大切な事ですので、是非経営理念だけでなく、行動指針に対して、具体的な例を挙げ、どのように対応すべきかを話し合ってみてください。

 また、行動指針一つ一つに対し、過去の成功事例や失敗事例を挙げて話し合う事で、シミュレーションにもなります。特にこれがおすすめです。

 皆様の会社は、どんな行動指針がありますか? 

 最後までお読みいただき大変ありがとうございます。それでは今日も良い一日をお過ごしください!
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す