スウェーデン式 Happyな会社作りマニュアル⑤理念経営の実行

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ビジネス・マーケティング
経営者の皆様、おはようございます!

 ①-④では、自分を知り、みんなを知る自己紹介で良いチームの雰囲気ができたと思います。今回は、「何のために私たちの会社は存在するのか?」を話し合っていただきたい、というお話です。

 今回は、組織の方向性について明確化して行くステップです。社長の仕事の8割は「会社の方向付け」です。その方向に向けてひとモノかねをどう動かすのか、社長の腕の見せ所ですね。

 方向とは、経営理念になります。Vision, Mission, Valueなどで表している会社もたくさんあります。

 そして、経営理念や、Vision, Mission, Valueを社員全員できちんと認識し、重きを置いておいて行う経営を「理念経営」と私は理解しております。

 ビジョナリーカンパニーは、そのような「理念経営」をしている会社と、そうでない会社を比べ、理念経営をしている会社は中長期にわたって存続し、利益を多く出している。落ち込んでも回復が早い という事が書いてある本です。

 どうしても会社は利益を出すことをフォーカスされますが、理念経営は「理念」を突き詰めていく事により、社会の役に立ち、結果的に利益は大きくなるという経営方法です。

 最近で言うと、Amazonが理念経営を行っている会社と理解しています。理念経営をどこよりもしっかりやっていることで、史上最速の成長ができているのだと考えます。常に何のために存在し、何をすべきかを明確にしており、社員に対してもその実行をきちんと確認しています。

 Amazonの理念は、「地球上で最もお客様を大切にする企業になること」。プライム会員になると、送料は無料、翌日配達、音楽も聴き放題、映画もタダでたくさん見れます!というように、会員になる事でロイヤリティを高く感じる事が出来ます。

 Amazonで買った商品は、不良品があった時などは、オンラインでほぼほぼ問題なく交換や返品に応じてもらえるので、安心して買えるという感覚も持つ事が出来ます。

 そういえば、Costcoもそうですね。購入した全ての商品に対して、満足できなかった場合、商品と引き換えに代金を全額返金してもらえる仕組みがあります。とりあえず、買ってみるかなという気分にさせてくれます。

 ほかにも、「Every day is still Day One」 ガレージから始まったAmazon設立の日の気持ちを忘れない。初心を忘れない という事でしょう。
 「現状に満足することなく、常に今よりも上を目指す」 Amazonは拡大する事、お客様により良いサービスをする事で、常に満足しません。

 ちなみに、Amazonのビジネスモデルとなっている図を見てはっとしたのですが、本、ビジョナリーカンパニー2のフライホイールですね!飛躍の法則がそこにはあります。(カバー画像)

 沢山の品ぞろえがあると、選択肢が増え、お客様は楽しく買い物ができ、サイトを訪問する人が増える。ビジネスが拡大することにより、更にコストダウンができ、更なる低価格化が実現し、お客様はさらに楽しく買い物ができる、というフライホイールになっていますね。 

 経営者は常に経営理念を掲げ、会社のメンバーはそれを元に日々行動し判断しなければなりません。

 チームで、何のために我々は存在するのか、会社が掲げる経営理念について、みんなで話し合ってみてください。

 例えば、Amazonを例にするなら、「地球上で最もお客様を大切にする企業になること」とは、何をもってお客様を大切にしていると考えるのか? 地球上で最もお客様を大切にする企業になるためにはどうすればよいのか? 具体的なアクションや評価基準(KPI)についてじっくり話をして頂きたいと思います。

 じっくりです。

 例えば一日使って、オフサイトミーティングを開催するのも良いですよね。午前中は経営理念について、みんなで考え、意見を出し合う。午後はすべきことをポストイットに貼りだして、グルーピングしてプレゼンしあってみるなどなど。

 そうすれば、売上を上げる必要性、利益を出す必要性、CSを上げる必要性が自然に出てくると思います。やらされ感ではなく、やる必要があるのだと理解できるはずです。それは、私たちの会社がより社会で役に立つためにするべきことなのです。

 チームのメンバーで経営理念についての話をした後は、クレドや信念についてです!

(もし、会社の経営理念を考えるサポートが必要でしたら、ぜひ私にご相談ください。)
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