臨床心理学者であるリチャード・ベドナーとスコット・ピーターソンは自尊心に関する共著の中で、コーピングが自信を強めると報告しています。
コーピングとは「失敗の危険を冒しながら、困難なことに積極的に対処しようとすること」を言います。
経験不足の不安を取り除くための失敗は成長には欠かせないものです。困難に挑戦することは、「自分は失敗を恐れない」というメッセージとなり、心を強くしてくれる効果もあります。
反対に失敗を恐れて挑戦を避けていると「自分は困難なことや失敗に対処することができない」というメッセージを自分自身に送りつづけることになります。その結果、自信が損なわれます。
ガラスの瓶に蚤を入れます。蚤はジャンプ力があるので、飛び跳ねてガラスの瓶から出ることができます。
そこで瓶にフタをします。蚤は蓋にぶつかって飛び出すことができません。何度も頭をぶつけて、「飛び出せない。」ことを覚え、それ以上無駄なエネルギーを使わないように高くジャンプしなくなります。
飛び出すことができないという環境になれたら蓋を外します。蚤は瓶からは出られないと思い込んで、蓋が無くなった後でも高くジャンプしなくなってしまいます。これが失敗で挫折をして自信の可能性を放棄している状態です。
このような状態にならないように、コーピングで挑むことが大切です。しかし失敗のダメージを軽減したり、失敗するリスクを低下させたりする努力も必要です。次からそのことを学んでいきましょう。
なお、このガラス瓶に飛び跳ねることを諦めていない普通の蚤を入れると、その姿を見て他の蚤もまた高くジャンプするようになるのだそうです。蓋を恐れず、ロールモデルも参考にしながら、勇気をもって外の世界に飛び出しましょう。