(昨日の続きです)
人材の定着には場面場面によって適したコミュニケーションスキルを、人事や指導を担当する人だけではなく組織全体で使い分けることが有効です。
例えばある人が最初の一週間で自信を無くしてしまったことがあります。その人の客観的な評価は本人が思うような低いものではなかったので、組織としては慰留をしたい場面でした。
しかしまだ一週間です。この短期間では個人間での信頼度が育っていないため、誰かと1対1での慰留ではあまり効果は期待できません。そこでその人の仕事と関わりのある人から“波長が合いそうな人”を複数選んで協力を求め、それぞれから当人に慰留のアプローチをしてもらいました。複数の人から異なるベクトルで声をかけてもらうことで、「組織のいろんなところで評価されている」「居場所がある」という印象が本人の中で強まります。このようにして帰属欲求を満たしていく作戦でした。
この時にはこの作戦がうまくいき、退職を思い留まってもらうことができました。そしてまもなく職場にもフィットして力を発揮してくれるようになりました。
(来週に続きます)