エピソード5
自称デザイナーの常務と設計部長は、開発行為のある、フランチャイズの店舗案件のプランを作成して、図面化していました。
いつものように、不安な案件なのでしょうか、私にお声がかかりました。
いつもの通り、開発行為も含めてすべて、外注業者任せの状態です。
現地調査、行政調査を改めて行って、図面を確認すると、開発業者は、描きやすいように、図面を作成して、建築的に必要なことは全く検討をしていないことがわかりました。
敷地の雨水排水計画は、道路から奥に単純に勾配をとっているだけです。
雨水排水に関して言えば、花壇の奥に雨水側溝があるので、敷地内の雨水は全く処理できない。それでも平気で図面を書いて、行政とうちあわせをしている。(ただの絵)
他にも、あっと驚くような、少し考えれば、変と思われることが多々あり、修正を指示しました。
当然、上司達に内容を説明しても、ポカンとしていて、何も分かっていない。
協力業者さんの力で何とか今まで、できていた状態。しかし、開発案件に関しては、全てを把握して対処できる人が居なければ、今回の案件を解決するのは難しい。
このままでは、大変な問題になると思いました。
敷地のレベル計画に関して
敷地レベルの検討は、周りの状況、地域の状況を考慮の上、建物の地盤面の高さを計画する必要があると考えています。
敷地の高さ設定(最低限の高さの検討)
1)異常気象で各地域で大量の雨で浸水する建物が多発しています。
近隣の住民の方からの聞き取り調査、国からのデーターを基に高さを設定
2)下水道本館の位置から、建物の下水排水勾配と距離から高さを計算
3)雨水排水側溝から、建物の雨水勾配と距離から高さを計算
最低限、この3つの高さ計算を基に建築物の地盤面からの高さの設定を行う必要があります。
外構計画においても、隣地との関係、条例等を考慮に入れながら、植栽、駐車場、駐輪場、擁壁、その他必要な付属建物などを考慮して、外構の仕上げ材、側溝、マスの位置、付属設備の位置関係を検討しながら計画を進めて、地盤面の高を検討する必要があります。
後は施主様の要望、基準法、開発行為等の法的なことを満足することを総合的に検討して、地盤面の高さを設定する必要があります。
建築設計、外構設計、開発行為は、総合力のある設計者に相談をお願いします。