事前調査の大切さ

記事
デザイン・イラスト
エピソード4
葬祭場のコンペでの話です。
結果は、出来レースで、別の設計事務所にさらわれました。
計画地は長方形で南と東側が道路、北側に敷地より3mほど下がった位置に、幅4m程の河川がありました。
営業から建築予算を聞いていましたので、いつもの通り現地の確認、行政調査を行い、公図と現地から判断して、予算内に計画を納めるには、川から離れたところに建築するべきと考えて、配置図、平面図、立面図、BIMでパースを作成して、コンペに臨みました。
コンペでの説明において、計画の趣旨を話したうえで、川の護岸はコンクリートの矢板のみで擁壁の機能をなしていないため、川側に建てるには杭が必要で、予算的に難しいと話しました。
(ついでに浄化槽もあり、予算内に収めるには、かなり苦労しました)
他にも調査報告も兼ねて、条例からライフラインのことまで詳しく話し、コンペが終わりましたが、出来レースのため、当然ですが、相手方に取られてしまいました。
数日後、施主様から、敵方の設計事務所に、私が指摘した問題点を教えてほしいと連絡がありました。
今後のこともあるので、条例の内容を教えましたが、条例の中身を知っているのか知らないのか、「行政に打ち合わせに行けばよろしいのですね」となんとも言えない返事が返ってきました。
相手方には、私の意図することは分からなかったようです。

結果、規模縮小の上に、河川から離した位置に計画をやり直して、予定よりも大幅に遅れて、完成したとの話です。
これ以降は、勅命で、設計工事の話が施主様から来るようになりました。

事前調査と知識の重要性
これは、事前調査がいかに必要か、建築基準法、条例等の把握と対処の方法をいかに知っているかの能力の話です。
現地を確認して、水路との高低差があり、おまけに擁壁が無いので、がけ条例に抵触することがわかりました。
この場合、地域によりますが、高さの2倍以上、建物を崖から離すこと。
又は、がけが崩れても対処する方法
例えば、杭基礎にするなど検討が必要ですが、行政は教えてくれません。
設計、工事を依頼するときは、難しいとは思いますが、相手をよく見極めてからにしましょう。







サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す ココナラコンテンツマーケット ノウハウ記事・テンプレート・デザイン素材はこちら