こんにちは。二次創作メンタルサポーターのほうりです。
今回は、ある音声配信を聴いてて
「あ〜、そういうことだったのかもなぁ〜」って、ふっと腑に落ちたお話をしていきいます。
それは何かというと、
「こんなに通販が便利になってる今の時代に、なんで同人誌即売会って、まだこんなに残ってるんだろう?」
という疑問に、私なりに答えが見えた、という内容です。
きっかけになったのは、メンターYさんの、とある音声配信からでした。
内容をざっくり言うと、Yさんは、札幌から北九州まで、飛行機に乗ってご自身の「マイコーチ」に会いに行ったっていう話なんです。
でもね、このお二人、日頃からオンラインでコーチングのやり取りをしてるんですよ。
Zoomでもしっかり繋がってるし、セッションだって定期的にやってる。
なのに、なんでわざわざ飛行機まで乗って、会いに行くのかな?と、正直ちょっと不思議に思っていたんですよね。
勿論ご本人にお伝えはしませんでしたが、私の疑問を見透かすように、上記の配信で、Yさんはこうおっしゃっていました。
「リアルで会うことでしか得られない“エネルギー”の効果があるんですよ。
言葉だけじゃなくて、空気感とか、マイコーチが見つめてくれる眼差しとか……。あと、沈黙の“間”も含めて、対面じゃないと伝わらない空気ってあるんです。」
この言葉を聴いた瞬間、私の中で、ストンと腑に落ちた物がありました。
『あ、これって、同人誌即売会にも全く同じことが言えるやん』
って。
SNSで作家さんの発信を日夜目にできたり、
通販で簡単に新刊を手に入れられたり、
今って、創作を楽しむ環境はすごく整ってるし恵まれている。
にもかかわらず、それでもやっぱりイベント会場に足を運びたくなる理由って、確かにあるんですよね。
それって、もしかしたら、直接出会うこと=エネルギーをもらいに行ってるんじゃないか。
そんなことにふと気づかされたので、同人事情の今昔も絡めて、今回お話していきます。
ネットで全てが完結するいま、それでも人が即売会に足を運ぶ理由
改めて思うんですが今の時代って、本当に便利です。
たとえば通販サイトなら「BOOTH」「とらのあな」「pictSPACE」や、
もしくは自サイトにメールフォームを作ってそこから申し込む形にもできます。
また、「pictSQUARE」や「エアブー」といったWebイベントも豊富に開催されていて、そこで通販サイトを繋げれば、イベントに参加しながらワンクリックで本が買えるという、まさに昭和世代の同人者たちが夢見てやまなかった世界がすでに実現している時代です。
ちなみに昔は通販するにもそんなスムーズじゃありませんでした。
同人歴30年の私の通販の昔話
✅まず郵便為替を郵便局で買う
※為替とバレないように白い紙に包むのは必須
✅同封物について
✔万が一のための、80円切手を貼った返信用封筒
✔作家さんの手間を省くために自分の住所氏名を書いた宛名カード✔どの本が何冊欲しいのか・作家さんへの思いのたけやねぎらいを、履歴書並みの集中力で書いた手紙。※おおよその目安は3か月でも最低待つ。
3か月以上音沙汰がなかったら、ようやくこちらから連絡をするのがマナーだった
そしてこれだけ手間暇かけて送った通販の手紙が、郵便事故で届かないなんてこともあり、どうすることもできずに涙を飲んだことも…😭
(しかも、イベント参加の費用も郵便小為替で払う時代だったので、事故った時はマジで郵便局に火炎瓶ぶん投げてやろうかと思った)
その時代を生き抜いてきた身としては、今の時代は本当に天国ですし、技術の進歩と先人たちの尽力に感謝するしかありません。
ポチれば届くし、事故も限りなく少ない超絶便利な時代。
それでも「即売会に行く」という人たちは、今も確かにいるのです。
即売会という名の聖地巡礼
私自身、北海道の札幌に住んでるので、東京や大阪で開催される大型イベントに参加するには、飛行機代や宿泊費、荷物の準備もかかります。
シーズンによってはホテル代や飛行機代の価格はバリ高くなる中、会場までのアクセスの良さや、前日の疲れを癒せるホテルを探さなくてはならない。更に言えば、お目当ての作家さんや同士の方たちへお土産を渡すための、ラッピング資材やメッセージカードも多めに用意してせっせと詰め込む作業をして、崩れないように荷造りもしなければならない。ぶっちゃけとにかくめちゃくちゃ手間もお金も時間もかかる。
なのでここ数年、私の中に疑問が生じていました。
「本が欲しいだけなら、通販で十分じゃないの?」
でも、今回のYさんの音声配信を聴いて、改めて気づいたんです。
同人誌即売会という場に、私たちは「エネルギーを受け取りに行ってる」んだなって。
しかもそれは、誰でもいいし何でもいいというものではない。
私の推しジャンル・推しカプを書いてくれる、
推し作家さんだからこそ受け取れる、生きる力。
余談ですが、マイナージャンルを追っていた当時、サークルカットにジャンル名は載っていなくとも、サブで活動していることを期待して、目を皿のようにかっ広げて会場中を探し回り、ようやく見つけた1冊に「これくださいっ!」って飛びついたことは、何度もありました。
自分の直感を信じて、広大なイベント会場を探し回る時間って、いうなれば宝探しの情熱なんですよね。
そんな熱いほどの生な空気は当然、自宅にいるだけでは味わえない。
更に、憧れの作家さんのスペースで、
「この方が、私の人生が変わるくらい感動を与えてくれたんだ……」と、
胸の中で何度も何度も去来する感情も当然、通販では絶対に味わえません。
しかも即売会だと、その本を作ったご本人(場合によっては売り子さんの可能性もありますが)から手渡してもらえる。
「お手に取ってくださってありがとうございました」の一言を添えて、他でもない自分に渡してくれるんです。
新刊も既刊も同様に、ページを開けばインクの香りが残ってるような本を、その手に指先に、確かに【本】という形にしてくれた、萌えの結晶を、目の前の作家さんが差し出してくれるのは、何物にも代えがたい瞬間なんです。
家にいるだけじゃ決して味わえない。
スマホやパソコン越しじゃ伝わってこない。
ポチるだけじゃ届かない。
紙の本を手に取り、目の前の誰かと一瞬でも交差するその空間は、即売会という名の聖地巡礼なのではないか?とすら思えます。
そして何より、人ってやっぱり「エネルギー」とか「感情」とか、言葉にできない感覚を、ちゃんと受け取れる生き物なんですよね。
だから、いくらネットが進化しても、どんなにリモートが当たり前になっても、「足を運ぶ価値」はきっとなくならない。
オフラインの同人誌即売会って、ある意味で、そういう人間の本質的な部分に触れる場所なんじゃないかと、改めてそう思います。
便利さだけでは推し量れない。同人イベントは色んなものを【受け取る】体験をしに行く場所である
最近よく「タイパ(タイムパフォーマンス)」とか「コスパ(コストパフォーマンス)」って言葉、聞きますよね。
便利なことが正義、無駄を省くのが当たり前。
たしかに、それはそれでありがたい時代だなと思います。
でもね、人間って、便利なだけじゃ生きていけないんですよね。
時間をかけて、手間をかけて、
それでも会いに行く。届けに行く。受け取りに行く。
そうやって、不器用なほどの熱量を込めて体験するからこそ、得られるものがあるんです。
またもや私の昔語りになりますが、2022年の夏、20年ぶりくらいにビッグサイトのオンリーイベントにサークル参加しました。
それに伴って、新刊は今後一切Web再録をしないつもりで気合いを入れて作ったんですが、正直あんまり売れなかったんですよね😂
帰り道、在庫の本をリュックに詰めて、『うん、もうサークル参加するのは金輪際辞めよう☆』といっそ清々しいまでの感情を抱き、帰路へ着いたのを、今でも覚えてます。
その当時は、あんなに部数を刷らなきゃよかったと思ったし、悔しい思いもした。
はるか昔の地元のイベントで、両隣のサークルさんは売れているのに、私の本だけ売れ残ったという苦い過去も思い出してのたうち回りそうになった。
でも、3年経った今はこう思うんです。
あの空気を味わえたこと自体が、すごくよかったなって。
誰も足を止めてくれなかったり、足を止めて本を手に取ってもらったけど戻されたり、売れ残った本を見て感じた悔しさとかは確かにあった。
ただそういうのって、やっぱり札幌の自宅にいたら絶対に味わえなかったし、時間がその悔しさの苦みを中和してくれたんですよね。
だからこうして一つの経験と思い出として、noteに書いたり、スタエフで配信することが出来た。
そう考えると、あの時にサークル参加をする決断を下した自分を思いっきりわしゃわしゃしてあげたくなるんです。
結論:どんなにWebイベントや通販サイトが整っても、リアルで出会える同人誌即売会は無くならない
同人誌即売会って、同じものを愛する“同志”が集まってる場所なんですよね。
好きな作品に触れて、憧れの作家さんと直接会えて、その人が作ったグッズや本に、「これがこの人の熱量か……」って圧倒される瞬間がある。
そういう場って、やっぱりなくなってほしくないし、これから先もよほどのことがない限り、続いていくんじゃないかなと私は思います。
これはあくまで私個人の気づきですが、それでも誰かの心に「そうかもなぁ」と届いてくれたら嬉しいです。
やっぱり人間って、感情がある生き物だから。
どんなにネットでの同人活動の媒体が便利になっても、会う意味、会いに行く意味って、きっとずっと残っていくんじゃないかなと、私は信じてます。
余談:あの日、30冊の同人誌を抱えて帰った、忘れられない即売会の記憶
ここから先は完全に余談になります。
私は30年間同人活動をしていまして、特に高校生のときは、休日に同人誌即売会があるとなれば、帰りのバスの時間ギリギリまで参加していました。
そんな同人に全ての青春を捧げていたセブンティーンの私でしたが、25年以上経っても、忘れようにも忘れられないほど印象に残ってるイベントがありました。
場所は札幌の街中にある雑居ビルの中(名前すらもう思い出せない)。
当時の札幌の同人イベントの会場と言えば、
●テイセンホール(現・ニッポンレンタカー
●月寒グリーンドーム(現・北海道立産業共進会場)札幌市民会館(現・カナモトホール)アスティ45
※ちなみにつどーむや札幌ドーム(現・大和ハウス プレミストドーム)はもう少し後の時代になります。
正確なイベント名すら忘却の彼方ですが、一言で言うならば、古本市っぽい雰囲気のあるイベントでした。
更にこのイベントの変わった点は、開催情報が友達からの口コミだったといいうこと。
当時のイベント情報って、雑誌とかアニメイトの掲示板や棚に置いてあるチラシとかでしか手に入らなかった時代。
そんな情勢の中で、口伝えで「こんなのあるよ」って誘われて、「じゃあ行ってみようか!」ってノリで初めて足を運んだのですが、上記の通り会場が雑居ビルの中だったので、友人も私もひたすら「本当にここで間違いないの?」と不安MAXでした。
そして中に入ってみるとこれまたびっくり。
今もそうですが、同人イベントってまず参観者の方は、開催時間までの間、会場の外で立って並んで待つじゃないですか。
でもそのイベントは、立って並ぶことはせず、レトロなワンルームアパートみたいな待機場所があったんですよΣ(・ω・ノ)ノ!
冗談抜きでホントこんな感じ
この時点ですでにカルチャーショックを受ける私と友人\(^0^)/
ちなみにその待機場所は6畳くらいの広さで部屋の真ん中にちゃぶ台が置いてあり、同じくこのイベントに参加するであろう見知らぬお姉さんが、その上でお弁当を広げて食べていた光景が、今も鮮明に思い出せますw
「なんかすごい空間に来ちゃったな……」と思いつつ、開場時間を迎えて会場へ行くと、そこもまた独特で。
同人誌即売会って、会場のスペースにサークルさんの机が並んで、その上に本を設置しているものじゃないですか。
でもそのイベントは、部屋の真ん中にテーブルが設置され、その上にどかんと“売り物”だけが置かれてるスタイルだったんです。
何だろう?委託販売が部屋の中心で無言で行われている感じかな?
とにかく、ぐるっと列になって部屋を回りながら、気になった本を手に取って、部屋の端にいる会計係の人に「これください」って渡す感じ。
参加している人はそれなりにいましたが、いつもの同人イベントとはあまりにもかけ離れた雰囲気に戸惑っていたのか、やけに静まり返っていましたが、それでもまるで宝探しのような不思議な空間でした。
そのときに見つけたのが、昔に手放したアンソロジーで、感激のあまりその場で一気買いをして、いまでも自宅の押し入れに30冊眠ってるので、 夢じゃないのは間違いないです(笑)
私は当時、地元ではなく高校の寮に入っていたんですけど、その本たちを一気に30冊、担いで寮に戻った記憶が、今でもくっきり残ってます。
当時同室だった子(非オタ)は私のオタク趣味には理解を示してくれていましたが、あの時は流石に大荷物を抱えて帰寮した私を見てドン引いていた記憶がありますw
と、改めて当時を振り返って文字にしているのですが、ただ本を買いに行っただけなのに、こんなに細かく覚えてるということは、やっぱり“オフラインで体験した記憶”って、それだけ濃いんだなって思います。
もしかしたら、こういう昔話も、その当時の同人誌即売会を知らない若い人たちにとっては、ちょっとした「文化資料」になるのかもしれないなぁと思った今日この頃です。
ブログを読んでいただきありがとうございました。
既読したらスキを押すシステムになってますので、よろしくお願いします。
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ではまた!