転職と音楽

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音声・音楽
みなさん、こんにちは!
MOE音楽教室の小松萌です。

あっという間に2回目となりました、「週1de学ぶ音楽」シリーズ!
前回の記事の内容、知っている方はどのくらいいらっしゃいましたか〜?

さて、今回も「へぇ〜!」と思っていただける!?内容を書いていくのでぜひ最後まで読んでくださいね!

第2回目のテーマは・・・
【音楽と転職】
近年、「転職」と言うワードを良く聞くようになりましたね!
みなさんの中にも「転職」を考えている方・された方いらっしゃるのではないでしょうか?
ということで今回は、こっち!?え!?というような、音楽界におけるそんな思いがけない「転職」のお話をご紹介!

その名も「ヘヴィメタルのボーカリストからオペラ歌手に転職!」
・・・なぜ!?と思ったそこのあなた!実は結構通ずるものがあるんですよ〜〜

ご紹介するのはシャヌル・シャルマさんという方。
インド生まれの方ですが、現在はオペラオーストラリアの若手演奏家メンバーだそうです。

すごいのが、元々はヘヴィメタルバンドのリードボーカルとしてメタルの世界でも活躍されていたこと!
海外の記事によると、2004年から2012年の間に3枚もアルバムをリリースされていたそうです・・・!
Sobrutionというバンドのようなので、気になるかたはぜひ調べてみてください!

なんでヘヴィメタルからオペラへ・・・?
と疑問になる方も多いとは思いますが、元々高い音でシャウトするヘヴィメタルで、さらにボーカルを極めようと思ったことからクラシックを勉強し始めたそうです。

私も以前、オペラのオフシーズンになるとオペラ歌手の中にはデスボイスを使うジャンルで活躍している人もいるらしい・・・・と聞いたことが。。。

「喉潰したりしないの!?」という声が出てきそうですが、歌い方、としては実はそ〜ーーんなにおかしなことでもないんです。
みなさんは「声帯閉鎖」って聴いたことありますか?

声帯閉鎖とは、2枚ある声帯がきちんと閉じている状態のこと。
そもそも声帯とは、喉の奥にある2枚の膜のような薄い筋肉で、その2枚を振動させることで声を出すことができます。
この声帯がきちんと閉じていないと息漏れが起こり、強い声や芯のある声が出せなくなるんです。
この声帯閉鎖と、声帯を振動させるために必要な息が絶妙なバランスを取ることによって、枯れないけど強い声を作ることができます。

ヘヴィメタルで使われる高音のシャウトも実は同じ仕組み。
よく聞くボーカル用語で「エッジボイス」とありますが、息もれをしないで声を出す、要は声帯閉鎖の練習方法です。
これを習得するとハリのある声になるので、説得力のある声になったり芯のある声に繋がったりメリットがたくさんあります。
(ただし、間違っている方法でやってしまうと喉を痛める原因となってしまいますから、やる場合はボイストレーナーの先生などに一度見ていただくことをお勧めします!)

私自身、元々強い声だから息漏れなんて考えたこともなかったのですが、エッジボイスを練習後オペラを歌ってみたらあら不思議!
高音で詰まっていたところや出しにくいと感じていた部分がめちゃくちゃ出しやすくなりました。
出しにくいと感じていた部分で、声帯が離れちゃっていたということですね。
それだけ声帯閉鎖は正反対と思われるオペラとメタルでも、声を出す上で大切な要素の一つということです。

ということで
一見あり得なさそうなんだけどあり得ちゃった転職のご紹介でした!

オペラって難しそう・・・自分の好きなジャンルと全然違う気がする・・・と思ったそこのあなた!!実はどこかで繋がっている・・・・
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