Give & give & give!

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「自ら与える」というと、何やら他のことを想像なさっていぶかしげな顔をなさる方もおられるが、「使ってしまったら無くなる一回限りのもの」を与えなさいという話ではない

ちょっとした瞬間の笑顔でもよいし、ウィットに富んだジョークでもよいし、その場を少し明るくできる雰囲気でもよい。もちろん人柄でもよいし、意識せずに行えることでもよい。(ライトワークとは本質的にはこういうものだ。何か「宇宙が~」とか、「天界が~」とかいう枕詞を使わないと説明ができないというライトワーカーは、今一度地に足をつけて、地球人らしく振舞っていただきたい。前世や魂がどうあれ、今の我々は「人間」です。そして我々がかかわっていく人たちというのも、「人間」なのですから、分かるように伝えるという意識はどこかに持っていていただいたほうがよい。)


逆に、「自ら何かを得ようとする・求める」と、結果的に誰も与えたがらないということが起こることがある。(※すべてではない。)

たとえば、ココナラで出品者をしておられるのであれば、高評価を乞えば評価がつかないとか、購入者が現れてほしいと強く思えば閑古鳥が鳴くということが起こる。人間関係や流通でいえば、恋人が欲しいと思えば恋が遠のき、金銭がほしいと思えば札束が遠のく。

これは思念で説明するなら、「○○がない」と自分で言っているのと同じだからだ。ないから欲しくなり、無いと言えば実際に遠のく。(wantの語源が古期北欧語の「欠け」にあることを見よ。不足しているから欲しいのだ。wantが下品に響くから、would like toで言い換えよと教わったのも、この不足感があまりにも強く人の耳に響くため。)


運を良くしたい、あるいは運の良い人でありたいと思うのであれば、まず不足感を手放すこと。不足していると思えば「相手」は身構える。身構えられれば、交流にもぎこちなさが出る。

欲しいと感じているのであれば、ねだるより先に「欲しいものを与えてくれる存在」が何をすれば喜ぶか、何をこちらが与えればよくなるかを考えることから始めるとよい。お為ごかしに終始せよという意味ではない。何が自分にできること、つまり切ることができるカードのうち何を使えば「全体」を豊かにできるかということである。(このとき、自分自身も豊かになっていなければならないことに注意を要する。同時に、「自分自身だけ」では「全体」足りえないことにも意識を払う。)

この発想が、精神的な自立を促し、今までになかった視野まで与えてくれる。

コンビニやスーパーの店員さんの愛想がよくないと、もし不満のようなものを感じたら、むしろ自分が愛想よく接してみよう。店員さんは何か緊張しているか、気を配っていることが多い。ちょっとした気遣いが相手に余裕を与えて、思った以上の反応が返ってくることもある。人生は奇跡の連続でできている。

怒っている人というのは、困っている人なのだということも知っておくとよい。不満と現実とのギャップをうまく言語化できず、自分でどう対処してよいか分からないという意思表示なのだと考えると分かりやすいことが多い。(現実にはそれだけではないから複雑に見えるが、大半はこの仕組みによるので、知っておくだけでも心理的負担は軽減される。)


基本的には、この世の不満というのは「人と人との関わり」の中で出てくることが多いものなので、この「与えれば与えるほど自分が楽になって負担感が減っていく」という原則は、応用範囲が広い。よくある、感謝の言葉を1万回繰り返すとか、特定の場所の掃除をするというのもこの一例である。

ではでは。



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