ツイノベ 036-040

記事
小説
ポイントカードの幸福量が一万ハッピーも貯まった。小さな幸せを見つけては貯め込んで、やっとここまで増やすことができた。この幸福ポイントを使って男の子に告白してみる。「好きです」と言うと、男の子はカードを見て哀しそうに呟いた。「ごめんね。有効期限が切れてるみたいだ」/№036 ハッピーポイント
物語の泉という場所があるそうだ。その泉では水の代わりに絶えず言葉が湧き出し続けて、溢れた文字が物語になって街へと流れるらしい。また、雨となっては空から降り注ぐ。蛇口から、雲から、地面から。物語は溢れ出してくる。君が流した涙もきっと、いつかどこかで物語になるのかも/№037 物語の泉
吾輩は猫である。名前はまだ無い。どこで生れたかとんと見当がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。吾輩はここで始めて人間というものを見た。しかもあとで聞くとそれは書生という人間「ミケー。ごはんよー」我輩の名前はミケでした!/№038 我輩は
僕が子どもだった頃、雨の日にだけ家の中に現れる女の子がいた。一緒に絵を描いたり、歌を歌ったり。話をしたり。だから僕は雨の日が好きだった。「もうすぐ雨が止むから、そしたらさよならね」。それが女の子の最後の言葉だった。大人になった今でも、あの女の子とは会えずにいた/№039 レイニー レイニー
カップの中のミルクにココアパウダーを落とす。くるくる。くるくる。掻き混ぜると色が変化していく。大切だった人との思い出も、面影も、記憶も、くるくる。くるくる。混ぜ合わせて溶かしたかった。くるくる。くるくる。あぁ、そういえば大切なあの人は、甘い飲み物が苦手だったんだ/№040 ミルクココア



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