国語講師のひとり言「その見通し、甘いのですが…」

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『個別の授業で面と向かっては言いにくい話をコラムにしています。ですのでタイトルも「ひとり言」。日々の指導で気づいたあれこれを綴ります。』
親御さん自身が中学受験を経験されておらず、お子さんの中学受験も初めてだというケースで、しばしば私が強烈に不安になることがあります。

たとえば今は5月ですが、入試本番から逆算してどれくらいのことができていれば良いか、そのあたりの見通しにとてつもない甘さを感じるからです。

国語に関しては、塾でどれだけのことが身についているのか、そこもやはり不安にかられます。

一番まずいのは"解説を聞くだけ"の受け身の姿勢で、国語の場合、これだといくら時間をかけても成績は上がらず、本番が迫るにつれ下降の一途…。

お金をもらう身ですから、「もっとたくさん受講してください」とはなかなか言いづらい面もあります。

ただ国語の読解や記述に難がある子ほど、集団塾より私のオンライン講座の方がはるかに身になるだろうとは自負している次第。

また話を聞いていると、どうも皆さん概要の解説が好きみたいなんですね。

いかにも解放のテクニック風だからでしょうが、概説なんかいくら聞いてもできるようにはなりません。

実力を挙げるためにひたすら問題を解くしかない点では、国語は算数以上だと個人的には思っています。

また話は少しそれますが、算数よりは国語の方がまだ、入試本番での得点ゲットの確実性が高いです。

やはり算数は水物。

とくに難しい問題は、ある切り口に気づけるかどうかで、まるまる1問平気で落としたりしますからね。

「算数はできるんですが、国語は…」とおっしゃって申し込まれる親御さんの言葉、最近私は話半分にしか聞きません。

"できる"という言葉は"安定してできる"の意味だと思ったら、そこまでの"でき"加減ではなかったケースをこれまでさんざん見てきたからです。

いずれにせよ中学受験で見通しの甘さは致命傷。

今何ができていなければならないかをリストアップしたら、やるべきことが山積しているのに気づくはずです。

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