※今回からVBAを実際に書いていくつもりでしたが、思っていたよりも事前準備のボリュームが大きくなってしまったので、次回からVBAの解説に入ります。
前回の記事はこちら
そもそもVBAとは?
簡単に言うと、
「Microsoft Officeアプリの自動化機能である『マクロ』を作成するために使用するプログラミング言語」
が、VBA(Visual Basic for Applications)です。
マクロを作成することで、そのマクロを使用すると、同じ処理をいつでもボタンひとつで実行出来るようになります。
Microsoft Officeアプリとは、ExcelやWord、PowerPoint、Outlookなどがありますが、それぞれVBAを使用してマクロを作成し、実行することが出来ます。
ただ、WordやPowerPointのマクロはあまり使用されていないため、「VBAはExcelマクロを作るためのもの」みたいな印象が付いている人が多いかもしれません。
ちなみにExcelファイルからマクロを実行してWordファイルやPowerPointを作成したり、Outlookのメールを送信したりも出来たりします。
そのあたりになるとやや応用で複雑な部分もありますが、今は
「そんなことも出来るようになるのか!面白い!」
程度に考えてください。
一旦使用頻度が高く、メジャーな「Excelマクロを作る」ことを題材として、この記事の解説を進めます。
VBAを書くための準備
さて、まずはVBAを書くための準備です。
やるべきことは以下の通りです。既にやっている方は飛ばしてください。
※ここの設定をやっておくと後々楽になりますので、少し面倒だと思いますがしっかり真似て設定しておいてください。
準備1.「開発」タブを表示
まずExcelを起動すると、以下のような画面が開くと思います。
画像の上部、赤枠で示している部分を「リボン」と言います。
このリボンに、「開発」という項目が存在する場合は以下の手順は不要です。
「開発」が存在しない場合は、以下の手順で表示してください。
1.リボンの部分にマウスカーソルを合わせ、右クリック
2.「リボンのユーザー設定」をクリック
3.「開発」のチェックボックスにチェックを入れ、「OK」をクリック
リボンの項目に「開発」が追加されていればOKです!
準備2.「VBE」を表示し、初期設定する
1.リボンの「開発」を選択し、「Visual Basic」をクリック
2.「Micriosoft Visual Basic for Applications~」という画面が開いたら、「ツール」をクリック
(※この画面がVBEという画面で、VBAのコードを書く場所です)
3.「ツール」のメニューの中の「オプション」をクリック
4.オプションの「コードの設定」の項目を、上画像の通りに設定し、OKをクリック
5.一旦バツ印でVBEとExcelを閉じる(保存しなくてOK)
6.もう一度Excelを立ち上げ、「開発」リボンから「Visual Basic」をクリックし、VBEを表示する
7.VBEの画面左側の「VBAProject(今開いているファイル名)」となっている部分をダブルクリック
8.上画像のように、「Option Explicit」という文字が表示されたらOKです!
※文字の色や背景色は設定で変更しているので、気にしなくて大丈夫です。VBEの「ツール」「オプション」から、画面の色、フォントなど変更出来ます。
ここまで出来たら、VBAを書いてマクロを作る準備完了です!
今度こそ次回からVBAの解説に入ります。
次の記事はこちら。