◆「手応えアリ」の提案資料
「これはいける」
営業歴10年のKさんは、そう確信していた。
クライアントは中堅の製造業。業界課題、競合分析、自社ソリューション
の強み・・・
情報はしっかり詰め込んだ。図表も多めに入れたし、最新データもきっちり
載せた。
「中身で勝負すれば、きっと伝わる」
そう思って、プレゼンに臨んだ。
◆まさかの、即終了
ところが。
プレゼン開始からわずか10分。
先方のマネージャーが、静かに口を開いた。
「すみません、要点だけ教えてもらえますか? 時間があまりなくて」
一瞬、空気が凍った。
準備してきた順序は無視され、途中からざっくり説明に切り替えることに。
結局、「検討します」で商談は終了。
「え?中身はちゃんと作ったのに…」
Kさんの頭には、疑問だけが残った。
◆上司の一言が、すべてを物語っていた
翌日。
Kさんは、上司との商談レビューでこう言われた。
「中身は良かったよ。でもね、“相手がどう受け取るか”が設計されて
なかったんじゃない?」
要は、「伝える準備」はできていたけれど、
「伝わる準備」が足りなかったのだ。
◆“中身が良い”だけでは伝わらない理由
Kさんの失敗には、実は多くのビジネスマンが陥りがちな落とし穴がある。
【1】文字が多すぎて、読む気が起きない
決裁者は忙しい。「1ページ10秒」で判断されることも。
【2】構成にストーリーがない
“なぜ今この提案なのか”が最初に示されていないと、聞く側は迷子になる。
【3】デザインに説得力がない
見た目が雑だと、「本気じゃない」と受け取られる。
【4】感情が動いていない
提案資料は「情報」だけではなく、「共感」や「安心感」も含めて届ける必要がある。
◆“動かす資料”に必要な3つの要素
Kさんがこの失敗から学んだこと――
それは、「資料は中身×構成×見せ方」でできている、ということ。
中身:提案の根拠や独自の価値
構成:誰に何をどう伝えるかという設計
見せ方:読みやすさ・信頼感・温度感を表すデザイン
◆リベンジの1枚
数週間後、Kさんは同じ企業の別部署に再アプローチをした。
今度は、“見せ方”まで意識して作った資料を使って。
ファーストスライドには、相手の課題を一言で表したキャッチコピー。
構成は3部構成。読みやすく、次のページが気になる流れに。
デザインもプロに相談して「整っただけじゃない、伝わる見た目」
に仕上げた。
プレゼン後、先方の担当者がこう言った。
「この資料、わかりやすいですね。よく考えてくださってるのが
伝わります」
そしてKさんは、見事に案件を獲得した。
◆まとめ:資料は、「伝える」から「動かす」へ
ビジネスの資料は、ただ“伝える”だけでは足りない。
相手に“動いてもらう”ためには、中身・構成・見せ方の三位一体が不可欠だ。
中身に自信がある人ほど、「伝え方」の設計が抜けがち。
Kさんのように、伝える力を「資料の構造」や「見た目」にまで伸ばして
みてほしい。
あなたの提案は、もっと伝わるし、もっと動かせる。
伝える資料を作るご協力いたします。