共同注意ってなあに?
たとえば、お母さんが「見て!あのわんわん!」と指をさしたとき、
お子さんがその指の先を見て、同じ犬を見ますよね。
このように、同じものに目を向けて気持ちを共有することを「共同注意」といいます。
つまり、「ママと同じものを見ている」「ママと一緒に感じている」という心のやりとりです。
これは、ことばを覚えるためのとても大事な最初のステップです。
どうして共同注意が大切なの?
ことばを覚えるには、「この音(言葉)」と「このもの(意味)」が結びつく必要があります。
たとえば、
お母さんが犬を見ながら「わんわんだね」と言ったとき、
お子さんも同じ犬を見ていると、
「わんわん」という言葉が犬のことだと理解できるようになります。
でも、お子さんが別の方向を見ていたら、
「わんわん」が何を指すのか分からなくなってしまいますよね。
だからこそ、**同じものを一緒に見る(共同注意)**ことが、
ことばの理解を育てるうえでとても大切なのです。
共同注意が育つと…
ものの名前(語彙)が増える
人の話が分かりやすくなる
「これなあに?」「どれ?」など、やりとりができるようになる
お母さんや周りの人と「楽しい気持ちを共有できる」
つまり、ことばの理解だけでなく、心のつながりも育ちます。
共同注意が育ちにくいときは?
お子さんによっては、
名前を呼んでも振り向きにくい
指さしをしない・見ない
興味のあるものに夢中になりすぎる
といった様子が見られることもあります。
それは、「ことばが分からないから」ではなく、
「相手の気持ちや目線に気づきにくい」ために起こることもあります。
言語聴覚士(ことばの専門家)は、
お子さんの発達に合わせて、共同注意を育てる練習をしていきます。
おうちでできる工夫
お子さんの興味に合わせる
→ お子さんが見ているものに「○○だね!」と声をかけてみましょう。
ゆっくり・シンプルに話す
→ 「きれいね」「おいしいね」など、短い言葉で共有します。
表情を見せながら話す
→ 笑顔や驚いた顔を見せると、お子さんも「気持ち」に気づきやすくなります。
絵本の読み聞かせで目線を合わせる
→ 一緒にページをめくる中で、「どこ?」「いたね!」と共感を重ねましょう。
まとめ
「共同注意」は、ことばを理解するためのはじめの一歩です。
「同じものを見て」「同じ気持ちを感じる」ことから、言葉が育ちます。
お母さんの声かけやまなざしが、いちばんの“ことばの先生”になります。