クライアントの要望でよくあることで
又、一番「そうじゃない方が良いですよ」と思うのは、
「情報を詰め込みすぎる」ことです。
「詰め込みすぎるのはかえって逆効果」ということは
皆さんわかっていても主観的にはなかなか気付かずに、
客観視されることで気づくことがとても多いので
「この部分の説明、少しカットできる部分はカットされてみても良いのでは」
と、削除・割愛の提案をさせていただくこともままあります。
それでは「なぜ情報を詰め込みすぎるとよくのいのか」
ということについてですが、
以下のような理由があげられます。
●限られたスペースの中ではもっと重要なメッセージが埋もれてしまう。
●盛り込みすぎることで字を小さくしすぎないといけない場合もあり、視認しにくい。
●受け手の側は"一番重要な情報だけを知りたい"ので、それ以外の詳細情報までいちいち見ない。
又、興味がある方へは他のページや詳細資料へ誘導する方法をとるのが良い場合が多い。
(興味がある方へは掲載情報だけでは結局中途半端な場合が多いので)
ということが常識的にも経験的にもあげられるのでは、と思います。
「そうは言ってもこちらはお金を出して宣伝をするのだから、目立たせたいんだよ」
というクライアントの意見は至極真っ当です。
しかし「重要なメッセージを目立たせたい」という観点から考えても、
やはり上記の手法は変わりません。
それは
●第一義の目立たせいた重要部分を引き立たせるために、
その他の部分を小さく目立ちを抑える必要がある。
●目立たせたい部分の周辺に余白を十分に設けることにより、
かえって十分にインパクトを与えられるケースも多い。
場合が多いからです。
これは笑い話ではないのですが、
過去にひとつのページに5社が協賛する広告があり、
A・B・C・D社は限られたスペースに
あらん限りの情報を詰め込んだ広告を掲載しました。
残るE社は、インパクトのあるヘッドコピーを中央に配置し
自社のスペースをほとんど余白で構成したのですが、
その時に一番反響が大きかったのがE社の広告でした。
もちろん広告の趣旨や内容により
この方法が一番良いとは一概には言えないのですが、
こういった方法も含めて
「一番伝わりやすい構成・レイアウトはどうあるべきか」までを
デザイナーは常に提案するべきでしょう。
「情報を詰め込みすぎない」-。
伝わりやすさと矛盾するようですが、
実は矛盾しないロジックがあると私は思っています。