【使い捨てマスクの再利用】Ⅴ. まとめ

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 これまで4回にわたり、不織布製の使い捨てマスクを洗って再利用する場合の方法や、それに関連する事項について解説してきました。ここではその締めくくりとして、これまでの内容の要点をまとめます。

・不織布製の使い捨てマスクは本来は使い捨てるものであるが、洗った場合、機能が少し低下するものの使えなくなるわけではない。

・不織布製の使い捨てマスクは布製マスクと比べ、洗うだけで菌やウイルスを除去しやすい。

・布製マスクは洗うだけでなく消毒もするべきである。

・コロナウイルスの場合、洗剤や石鹸水によって不活化することができる。

・家庭用の使い捨てマスクを節約することは、医療用マスクの安定供給につながる。

・不織布製の使い捨てマスクを洗濯機で洗ったり強くもみ洗いしたりすると、表面が毛羽立って使いづらくなることがある。

・表面が毛羽立った不織布製の使い捨てマスクのフィルター部がポリプロピレン製である場合、温度設定をポリプロピレン用にしたアイロンで毛羽立ちを改善できることがある。

・ポリエチレンが使われている不織布製の使い捨てマスクに温度設定をポリプロピレン用にしたアイロンを使用すると、ポリエチレン部が融解して使えなくなる。

・110℃に設定した調理器具で不織布製の使い捨てマスクを消毒しようとすると、マスクにポリエチレンが使われている場合、その部分が融解して使えなくなる。

・不織布製の使い捨てマスクは適切に洗うなら消毒は必ずしも必要ないが、消毒する場合は消毒液に浸漬する。

・不織布製の使い捨てマスクに消毒液をスプレー噴霧しても、消毒液が行き渡りにくい。

・マスクの消毒に使用できる消毒液には、消毒用エタノール、次亜塩素酸水、次亜塩素酸ナトリウム水、過酸化水素水がある。

・次亜塩素酸水、次亜塩素酸ナトリウム水、過酸化水素水はコロナウイルス以外の菌やウイルスにも消毒の効果がある。

・次亜塩素酸ナトリウム水は次亜塩素酸水と異なり、消毒後に除去する必要がある。

・次亜塩素酸ナトリウム水をスプレー噴霧すると吸い込むなどの危険がある。

・次亜塩素酸水と間違えて次亜塩素酸ナトリウム水が使われることがある。

・メタノール、燃料用アルコールは有害なので消毒液として使ってはいけない。

 以上、簡単ではありますが、これらを参考に使い捨てマスクを節約することをおすすめいたします。

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