【プレゼン資料作成支援】いのちときもちを伝えるプレゼンとは?

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コラム
ずっと気になっていた記事がある。
乳がんステージ4からのハローワーク——「麻央さんとは違う」車椅子シングルマザーが在宅でがん治療をするという現実
ビジネスインサイダーの記事だ。

この記事を読んで、生きるということについて考えさせられ、社会の隙間に存在する大きな穴がぽっかり空いていることを強く感じた方も多いのではないだろうか。僕もそのうちの1人だった。記事内では「制度間のエアポケット」と述べられている。本当に支援を必要としている当事者に社会システムが行き渡っていない事実。氷山の一角。

そんな中でも、希望を持って、家族の為に頑張っている人がいる。久野美穂さんだ。この記事にすごく感銘を覚えて、ずっと記憶の中にどこか引っかかっていた。そしたら、ご本人からココナラを通して資料作成サポートの依頼を頂いた。

最初は思い出せなかったが、次第に記憶の奥から引きづり出されてきた。ご依頼頂いたのはとある講演会用の資料である。草稿を読んでいくうち、ガンガンと頭に鳴り響く何かが突き抜けていった。首筋から頭部にかけてゾクゾクと。
クラウドソーシングを利用する最大のメリットはここにある。予想もしなかった方から依頼が入ってくる。しかも今回は講演会の資料ということで大役だ。果たして自分にどこまで久野さんの想いを表現する力があるだろうか。今までに様々プレゼン資料、グラフィック資料を作ってきたが、今回の久野さんの講演会程、強い想いをもったエネルギーのある資料作りはしたことがない。

心が折れそうになったとき、家族がある。子供を抱きしめられる、話しを聞ける。一緒になって遊べる。そんなたわいの無いことが、この上ない幸せ。日々淡々とすごしている日常。本当に大切な事はなんなのか。目の前にいる家族のことをどれだけ大切にしているだろうか。

子供達を抱きしめられることがどれだけ幸せなことなんだろうか。普段の生活では当たり前だと思っていること。それが本当に愛おしいもので、雲の向こう側にある見えないものを希望とするのではなくて、今ここにいる、この場所で希望を持つこと。そんなことをいろいろと考えながら資料を作成した。

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資料は短い期間での制作で、久野さんの体力にも限界がある。久野さんの想いを少しでも後押しできるようなものにしないといけないという使命感が湧いてきた。

みなみこしがや子供食堂は久野さんの体験から気づいた課題から、行動を起こして立ち上げた食堂。子供達の集まる場となり、孤食を少しでもなくしたいという想いから立ち上げられた。

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そうしてみなみこしがや子供食堂ができた。今ではボランティアスタッフにも支えられながら、こしがやだけでなく他の町からも親子の方々に来てもらえるようになっている。子供食堂という言葉もなかった中で1から自分がやらないとという使命感で、ボランティアスタッフを集め、運営を行っていたようだ。

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ヘレンケラーの言葉を途中で引用する。久野さんの今の心境をそのまま伝える言葉。自分の境遇についてなげいてマイナス思考になったり、被害妄想になったりして、閉じたドアばかりに目がいってしまうのが人間でもある。一方閉じたドアがあれば開いたドアが必ずある。
開いたドアがないかよく観察してみよう。ほら、あんなところに開いているよ!久野さんの場合は家族が支えとなり、人に奉仕することで自分の心が落ち着く場となり、自分の役割を自覚できるようになったそうだ。そして彼女はまた新しいチャレンジをすることを発表する。

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追記
久野さんが構想を進めていたプロジェクトが公開されていた。
「治療で変わる自分も愛して!」がん患者YouTuberが伝えるメイク動画
ガン患者のメイクアップ技術についての記事だ。病気になると病気以外のことに気を使う事が出来なくなりがちだが、ちょっとした工夫でより良くするメイクのコツがある。下を向くのではなく、上を向いて閉ざされた扉ではなく、開かれた扉を開けて前へ進む彼女の姿勢に見習うべきことがある。

僕は久野さんの真っすぐな姿勢に心を打たれた。coconalaサービスを始めて最も印象に残っている出来事であり、今でも忘れない。



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