就活の自己分析を効率よく進める「基本分析6項目」

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ビジネス・マーケティング

この記事を読むと、以下のことがわかります。

- なぜ自己分析が重要なのかが理解できる
- 自己分析を効率よく進める切り口「基本分析6項目」を知ることができる
- 「基本分析6項目」をどう深堀していけば良いかがわかる
みなさん、こんにちは!
就活コンサルタントのShinoです。

2022年4月から、24卒向けのインターン情報が公開となり、みなさんの周りでも就活を始めている人が増えてきたのではないでしょうか?

コロナ禍により大学に入学した時からオンラインでの授業を強いられてきた24卒世代。
留学にも行けず、アルバイトやサークル活動にも制限がかけられて、思い描いていた大学生活を送れずに苦労した人も多いと思います。

そんな中で大学3年生になり、就活を始めなければならず困惑していませんか?

就職活動は、後にも先にも「自己分析」から始めることが大切です。

なぜ自己分析が重要なのか?

これまでのあなたは、学校に対してお金を支払ってサービス(授業・講義)を受けていました。言わば、サービスの享受者です。

一方で社会に出ると、あなたはお金を頂いて商品やサービスを提供する側になります。
これまでとは立場が逆転するワケです。

就職活動はその練習のようなもの。
社長であるあなたは、顧客(企業)に対して、自社の商品(あなた自身)を購入(採用)するメリットを提示しなければなりません。

そのためには、「自分」という商品特性を適切に理解し、買ってもらうために行動する必要があります。

こう考えれば、頭の良いみなさんであれば自己分析が必要な理由が理解できるのではないかと思います。

小手先の就活テクニックを身につけたとて、人を見るプロである人事には見抜かれてしまいます。
テクニック論に走ってしまった学生に対して、「この学生さんは自分のことを全然理解していないな。」と、人事責任者時代には私もよく思ったものです。

持って生まれたあなたらしさや、あなたが努力して身につけてきた能力は、あなたが思っている以上に素晴らしいものです。

それを伝えないのは、非常にもったいない。

そんなあなたに、企業の人事や採用担当者に対してあなた自身の魅力を伝えるための分析手法「基本分析6項目」を授けていきたいと思います。

自己分析の基本分析6項目

ただ闇雲に自己分析をしても、
- コミュニケーション能力に自信がある!
- 行動力強みだ!
- 何事にも挫けない忍耐力があります!
のように、何の裏付けもない月並みの言葉しか出てきません。

まずは自分自身の過去や今を省みていくことが重要です。
そのために、6つの切り口(基本分析6項目)で振り返ってみてください。

1. 価値観分析
2. 自身の強み分析
3. 技術・知識分析
4. 職業分析
5. 就活軸分析
6. will分析

以下で詳しく説明します。

1. 価値観分析

価値観とは、あなたがこれまで生きてきた中で大切にしている自分の美学や常識です。
今後の社会人人生の中で大きく心揺さぶられる出来事がない限り、そう簡単に変わるものではありません。

主に以下4つの切り口から洗い出してみましょう。

a. 過去に私が夢中になったこと
b. 過去に私が幸せを感じたこと
c. 過去に私が他人に貢献したこと
d. 過去に私が恩を感じたこと

これらは大学時代に限ったことでなくて結構です。
中学・高校時代や、幼少期に感じたことでも構いません。
1つではなく、3〜5つ程度出すことが望ましいです。

懐かしい場所に足を運んでみたり、思い出に残った出来事を回想しながら言語化してみましょう。

2. 自身の強み分析

生まれてこの方、ずっと「あなた」として生きてきたために、自分の強みは自分自身ではなかなか気づかなかったりするもの。
客観的に自分自身を知るために、「ストレングスファインダー®︎」を活用しましょう。
ストレングスファインダー®は、アメリカのギャラップ社が開発した、人の「強みの元=才能」を見つけ出すツールで、Webサイト上で177個の質問に答えていくものです。

「人は自分の弱みを改善するよりも、自分の強みに意識を向けそれを活かすことで最大の能力を発揮する」という故ドン・クリフトンの考え方に基づいて開発されました。

ストレングスファインダー®の開発にあたってギャラップ社では、強みを見つけていくために、人がもつ様々な才能をあらゆる角度から抽出し、それらを最も共通性のある性質で分類(クラスター化)していきました。

最終的にそれらは34の資質として特定され、各資質にはその資質の特徴を表す名前が付けられました。

ストレングスファインダー®を受けると、あなたの中でその34の資質がどういう強さの順番で現れるのかがわかります。
就活用に作られたものではなく、世界のビジネスパーソンが活用しているツールなので信頼度は抜群。
私も定期的に強みを確認・言語化するために受験しています。

ストレングスファインダーで上位5つの強みがわかったあとに、

a. 私がやりたくないこと
b. 私の中では苦手ではないこと
c. 人よりも得意なこと

を3つずつ書き出してみましょう。
より高い解像度のもと、あなたの強みと弱みを理解することができるはずです。

3. 技術・知識分析

この項目では、あなたが後天的に身につけたスキルや知識を整理します。

a. 大学の選考
b. 研究内容
c. 資格
d. 技術

を洗い出し、今後の企業へのアピールポイントとして技術・知識を抽出しましょう。

4. 職業分析

ここまで言語化することができたら、あなたが実際に働いていきたい理想のイメージが徐々に湧いてきているはず。
インターネットはもちろん、業界地図なども活用しながら自分が所属する業界や、実際に働いている姿を想像してみましょう。

a. 希望職種
b. その職種を希望する理由
c. 志望業界
d. その業界を志望する理由

上記4つを就活の早い段階で明確にすることができたら、他の就活生と大きな差をつけられているでしょう。

5. 就活軸分析

ここまで来たら自己分析も後半です。
あなたの強みを活かしていける企業の選定軸を定めていきます。
後の企業研究にも直結してくる項目です。

a. 業界軸
b. 企業軸
c. 自分軸

これらを言語化できると、どんな企業のインターンシップを受ければ良いのか、どんな企業を探していけば良いのかがクリアに見えてきます。

6. will分析

ここで言うwillとは「あなたが仕事を通して実現していきたい願望」を指します。

a. will
b. その原体験

willは誰が聞いてもわかりやすい一文で表現します。
就職活動におけるあなたの「キャッチフレーズ」のようなものです。

原体験が裏付けとしてあると、説得力が増して企業の人事や採用担当に「おっ!」と言わせることができるでしょう。

さいごに

いかがでしたでしょうか?
自己分析は就職活動における、はじめの一歩。
過去の自分を振り返り言語化することはとてもカロリーがかかりますが、周りの就活生も必死になって取り組んでいることです。

一方で、この記事で説明したように網羅的かつ深掘りすることができれば、他の就活生に差をつけることができ、採用担当に「優秀な学生だ!」と言わせることができるでしょう。

「自己分析が重要ということはわかったけれど、一人で進めていく自信がない……」と感じられた方は、ぜひ下記よりお申し込みください。
これまで180名以上の就活生と面談をしてきた元採用責任者目線でアドバイスやフィードバックをさせていただきます。

また、お申し込みいただいた方にはもれなく、自己分析を進めやすくするためのワークシートもお渡ししております。
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一人でも多くの就活生が自分の魅力を整理し、就活を成功させられることを願っております……!



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