受験国語に読書は必要?

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今年の担当している受験生の受験、すべて終了いたしました。

まだ受験終わっていない方、がんばってください!

さて、よく話題になるのが「国語の成績を伸ばすのに読書は有効か」という問題です。

結論を言うと「読書は重要」です。

これまで私も国語を担当することが多く、そういう相談をたくさん受けてきました。
そして教室長が保護者の方に「国語の成績上げたい?だったら読書して」と言っているのを聞いて、「おいおい」と突っ込んでいたこともあります。

はっきり言って、
「国語の成績を上げる」=「読書をする」
ではありません。

つまり「読書をした」からと言って「国語の成績が上がる」というわけではありません。

その理由としては、読解はテクニックなので読書では身につかないからということがあげられるかもしれません。

またよく勘違いされるのが、国語の問題で「作者・筆者の意図」を問われていると思われていますが、実際には「出題者の意図」を問われているということです。

読書の世界には「出題者」はいないことが、読書が国語力に直結しない一因でしょう。

それでも「読書が重要」である理由はというと、

「活字に慣れる」

これに尽きます。

最近はなんでも解説をする漫画であったり、YouTubeなどの動画、学習アプリなど、様々な活字を使わない学習方法があります。

それでも忘れていませんか?
残念ながら「テストは活字ベース」です。

しかも最近は国語に限らず、他の科目でも「文章で出題」する傾向が大きくなっています。
先日の共通テストでも、数学の国語化が話題になってましたね。

さらにもっと先まで見据えるとまだまだ「論文は活字ベース」です。

「活字に慣れる」ということが目的なので、実はどんな本でもかまいません。
というか、子どもが楽しめる本で大丈夫です。

ライトノベル的なものでも、物語でなくても、活字ベースの本であればなんでもいいです。

あまり「勉強に役に立ちそう」な内容のものにこだわらず、
お子さんが息抜きで楽しめるものにするのをオススメします。

先日担当した中学受験生も受験勉強の休憩に「本が読みたい」というような生徒でした。
読んでいる本は、「青い鳥文庫」などにあるような軽い内容の物語ばかりでした。

しかし活字には慣れているので、中学受験の国語の問題文も「読むこと自体は苦痛ではない」ようでした。
その状態で読解技術を教えるとどんどんと得点力をつけていきました。

最終的には受験予定の学校よりもランクが上とされている学校の国語問題でも8割以上をコンスタントに出せるようになりました。

もちろん誰でもすぐにそうなるというわけではないですが、
「活字が苦痛ではない」というのはすごく重要な能力です。

お子さんにおすすめ(?)の本なども紹介できますので、もしお子さんにどんな本が向いているかなと思った方はご相談ください。
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