以前に私が”ルーツ調べの専門家”としてテレビ出演した時にも紹介したのですが、「国立国会図書館デジタルコレクション」というサイトがあります。
このサイトでは、国会図書館に所蔵されている「かなり多くの」書籍や雑誌が収録されていて、莫大な文字情報がお手持ちのパソコンやスマホから検索できるようになっています。
テレビ出演の折は「姓氏家系大辞典」という太田亮さんという方が著した「苗字や氏族の辞典」を紹介して、それを読むと
”それぞれの地方のそれぞれの苗字のルーツなどの概略がわかりますよ”
というお話をいたしました。
すると、その放送の夜から翌朝にかけて国会図書館サイトへのアクセスが集中してサーバーがダウンする、という大事件が起きてしまいました(苦笑)
テレビマンさんたちからは「国会図書館サーバーを落とした男」として有名になってしまい、恐縮した思い出があります。
さて、国会図書館には氏族や苗字に関する書籍もたくさん所蔵されていますが、「国会図書館デジタル」の使いやすいところは「全文検索」ができることです。
簡単に言えば
「みなさんのお父さん、おじいさん、知っている先祖の名前を検索すると、その関連情報が出てくる」
ということです。
これは大変にすごいことで、検索窓に先祖の名前を入力するだけで、国会図書館に残っているデータの多くが引っ張り出されてきますから、私のような「先祖調べを仕事としてやっている」人たちだけでなく、ふつうの人でも活用できるのです。
ぜひ、みなさんも活用してみてください。
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もちろん、すこしだけ注意点があります。
■ 同姓同名の人が、意外にもとても多い
ということが、いちばんのポイントになります。
わたしたちが普段思っているよりも、実は同姓同名の人が多いので、検索でひっかかってきた人が、「実はあなたの先祖や親類ではない」ということがよく起きます。
古い人のことですから、たとえば「先祖は兵庫県にいたはずなのに、長崎県のデータが出てくる」ということがあるわけです。
これが「同姓同名の無関係な人」なのか、「実はそのとき本当に長崎にいたのか?」は、そのおうちの歴史や、その人の経歴によって違ってきますから、もう少しツッコんだ調査や考察が必要になる、というわけですね。
当方に先祖調べを依頼してこられる方の中にも、すでに「国会図書館デジタル」である程度人名を探してから、その情報を持ち込んでこられる方もいますが、調べておられる当人でも、同姓同名の方を誤解している場合がよくあります。
そのあたりは、ご依頼をいただければ、さらに深堀りすることができますので、ぜひ当方のサービスをご活用くださればうれしく思います。
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さて、国会図書館デジタルで先祖や親類の「人名」を調べる場合、いちばん多いのは
”何かの名簿にその方の人名が載っている”
という結果が出てくることです。
それがどういう名簿かによって、その人やそのおうちの暮らしや生き方の様子が、うかがえるということですね。
さらに、人名検索での大当たりの場合は
”その人が書いた文章が出てくる”
というものです。その人のことを書いた文章、というのもありますが、その人が直接書いた文章に出会える場合もあります。
わたしの場合は、
■ いまは亡くなっているうちの父親が、生前に書いていた文章
というのが国会図書館に残っていました。もっとすごいのは
■ その文章は、父と母が結婚した時に書かれたもの
であり、
■ まだ私が生まれてきていない
時期のものだった、ということです。
これはなかなかタイムスリップしたような感動がありました。
うちの父親はふつうの人間で、物書きでもないし、なにか大きな業績を挙げた人間でもないのですが、国鉄で仕事をしていたので、鉄道学園という研修機関で学んでいた時の作文のようなものが残っていたのですね。
そういうマイナーなところに関わる文書でも、さすがは国会図書館ですから、残っていることがある、というわけです。
国会図書館デジタルコレクションは、無料で調べられる範囲がとても広いので、ぜひ一度試してみて下さい。