日勤の短い面会時間。
「隣の人がうるさくて休めない!」
「なんとかしてほしい」
そんな声をご家族からいただくことがあります。
看護師としては気持ちがよ~くわかります。
大切な人に少しでも静かに過ごしてほしい――その願いは当然です。
ただ、認知症の方の声や行動は病気の症状そのもの。
本人の意思ではなく、
そして大部屋ではベッド移動も簡単ではないのが現実です。
訴えの裏には、
ご家族自身の疲れや不安も滲んでいると感じることがあります。
僕らはその思いも受け止めながら、
声かけや環境調整、説明を重ねて
“全員が少しでも安心できる形”
これを探すしかありません。
大部屋のリアルは患者さんとだけでなく、
ご家族との板挟みの中にある。
それもまた日常の一コマなのです。
鳳沢 たかお