残念ながらその考え、誤解です!

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学び
気合いとは、十分に能力が備わった方が使う言葉です。
十分に能力が備わっていないのに、気合いは無駄です。

保育園、幼稚園の中には、集団で活動する際に
落ち着いて座っていたり、整列の時に行儀よく立っていることを
求められることもあります。

しかし、体がふらふらする、傾いている、良く走り回るなどで
うまく集団で生活することが難しいお子さんがいらっしゃいます。

なぜ、そのような事起きるのでしょう?

そんなときに考えの助けになるのが、感覚の処理・統合のメカニズムに
なります。

私たちが生活している時には、身体で様々な感覚を感じ
で処理を行っています。
その一部として、触覚固有感覚前庭感覚などが挙げられます。

感覚の種類

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触覚
触覚は皆さんもご存じの通り、触るまたは触られた時の感覚です。

熱いや冷たい、ぬるぬるやゴツゴツといった言葉の表現が
触覚の主なものになるでしょう。
座っている時の、お尻と椅子の座面の感覚
立っている時の、足の裏と床面の感覚などが姿勢を維持することに
とても影響を与えます。

座っている面や立っている面がぬるぬるツルツル感じたらいかがでしょう。
とても座っていることが苦痛に思えてきます。

固有感覚

固有感覚はどれくらい筋肉に力を入れているかを理解する感覚になります。
言葉でみてもなかなか難しいでしょう。

目を閉じた状態で両手を外側へ広げてみてください。同じくらいの高さに掌が来るでしょう。恐らく、右手と左手の高さが大きく違った方はいないはずです。これは固有感覚のおかげですね。

固有感覚が感じにくいと、体のどの部分にどの程度、力が入るのか分かりにくくなります。それではゆっくりと座ったり、立ってお話をすることなどは難しくなるはずです。

前庭感覚

前庭感覚とは耳の奥深くにある感覚器官で、体の傾きなどを理解する働きがあります。
これが分かりにくくなると、体がどの向きに、どの程度傾ているのか気づきにくくなり、姿勢を保持することが難しくなります。

おわりに

お子様の発達の課題の中で、座っている事または落ち着いて行動ができない理由の中に、以上のような感覚の課題を抱えていらっしゃる方もいらっしゃいます。
保護者の育て方が悪いや、お子様の性格の悪さ、頑張ればどうにかなるなど、実は誤解が多い分野になります。

実際にはどれか1つが難しいのではなく、複数にわたって苦手さを感じているお子さんもいらっしゃいます。
お子様の様子をしっかり確認して、どのような配慮をするとうまくやっていけるのか、お子様に寄り添って考える事が大切ですね。
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