ボイトレ フィーバー期と停滞期

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コラム
子供の身長が一気に伸びる時と緩やかな時期があるように、ボイトレにも一気に上手になるフィーバー期と成長が緩やかな停滞期があります。
常にフィーバー期でいられたらすごい上手になるんじゃない?と思われるかもしれませんが、私は停滞期も必要な時期だと思っています。もしかしたら世界的な歌手は常にフィーバー期で成長してきたのかもしれませんが常人には計り知れないところです。今日はそんな”常人”のためのフィーバー期、停滞期のそれぞれの過ごし方などについて書いていきます。

◉フィーバー期
フィーバー期は、レッスンを受ける、余計な力みや正しい体の使い方に気づく、新しい試みをしてみる等によって引き起こされます。ダラダラ歌ってるだけではフィーバー期は起きないと思っています。ちなみに今私は9月頃からフィーバー期が続いています。日々歌い方を更新しているので『今日はすごい歌いやすかった』なんて思って歌って翌日冷静になって聴いてみたらヒョロヒョロな声だったりします。つまり、このフィーバー期は捉え方を変えると『不安定な時期』とも言えます。なので、フィーバー状態に甘んじず、常に厳しく自分をチェックする必要があります。
私はこのフィーバー期には1曲は課題曲をこなしつつ、あとはカラオケボックス状態でで色んな歌を歌います。新しい感覚で色んな曲に挑戦してみる事で、”こんな声出るんだ!”とか”歌いやすい!”という発見や、感覚を定着させる狙いがあります。

◉停滞期
このフィーバー期がひと段落すると停滞期に入ります。フィーバー期で”なんとなく”掴んだ感覚を確実なものにする時期だと思っています。今まで使った事のない筋肉を使った時、いきなりピンポイントで必要な筋肉だけを動かす事は難しい事です。するとどうなるかというと、周りの必要のない筋肉、俗にいう”余計な力み”を一緒に使ってしまいます。停滞期には、余計な力みを削ぎ落とす期間とも言えるかと思います。
先程、ダラダラ歌っているだけでフィーバー期は起きない、と書いたように、この停滞期に”なんか上手くなったかも、歌うの楽しー!”と過ごしてしまうと、次のフィーバー期はやってきません。実際は停滞期というより成長が緩やかになる時期なので、この時期の努力が次のフィーバーが小フィーバーなのか大フィーバーなのかを決めるキーにもなってきます。この期間に私は、1曲(というよりもワンフレーズ)をじっくりと慣れるまで歌い込んでいく練習をします。

もし、停滞期が長く続いているようでしたら、レッスンを受けてみたり、新しい情報を入れてみたり、自分の録音・録画を聴いてみたり、色々な人の声を研究してみたりしてブレイクスルーしてみてください。


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