WordPressってよく聞くけど、何なの?

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ホームページを頼もうと思って調べると、「WordPressで作成します」「WordPressでオリジナルのホームページを作成」と言った文言がよく目に飛び込んできます。

「何かホームページを作るものなんだろうな」という認識は何となくお持ちと思いますが、具体的はどのようなものかはよくわかっていない、という方も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、WordPressとは何か、なぜWordPressを皆利用するのか、他のサービス(WixやJimdoなど)とは何が違うのか、と言うことについて解説します。


WordPressとは?

それでは、まずWordPressの説明からですが、よく言われているのは「オープンソースのブログソフトウェア」という説明です。

デジタルやWebに詳しい方なら「ふんふん、なるほど」となるのですが、そうでない方からしたらサッパリ分からないと思います。

もう少し嚙み砕いた表現をすると、「設計図が公開されていて、誰でも無料で使うことのできる、ブログが書けるシステム」と言ったところでしょうか。

もともと、ホームページに関してはHTMLやCSSといった言語(マークアップ言語と呼ばれています)を知っている人だけが作成できるものでした。

そのため、「弊社のサービスが新聞に掲載されました」という新着情報を書くだけでも専門家に頼む必要があり、その度に料金を支払っていました。

それなら自分で作成する、ということで出てきたのが「ホームページビルダー」に代表されるようなソフトウェアです。

しかし、それはそれで扱いが簡単ではなく、興味のある人が使用しているという状況でした。

その一方で、パソコンをよく使えなくても文章を公開することのできる「ブログ」が流行しました。今でも「アメーバブログ」などは健在です。

そのような状況が前提としてあって、海外で開発されたWordPressが、レンタルサーバーにインストールさえしてしまえば、完全に個人所有のブログが作成できるということで利用する人が増えてきました。

そして、設計図(ソース)が公開されているので、それを編集してホームページとしても利用できるようになり、そこから爆発的にユーザーが増えていきました。

今では世界中の3割~4割がWordPressで作成されており、日本国内限定だと8割近くのシェアを占めています。


WordPressが利用される理由

このように圧倒的なシェアを誇るWordPressですが、なぜこれだけ利用されているのでしょうか?

実はこの原因は、発注者側の理由と制作者側の理由の2つに分かれています。

発注者側の理由
発注者側としての主な理由は、「細かい更新は自社でやりたい」と言う部分が大きいです。

当然のことではありますが、外注で頼むと、大なり小なり費用が掛かります。

その点、自社の社員が簡単な更新を行うのであれば、日ごろの業務のスキマにやってもらえれば良いので、毎月の人件費の範囲で収めることが可能です。

ちなみに、実際にWordPressを触る難易度は、単純な記事の更新であればWordやExcelなどのソフトとさして違いはありません。

いわゆる「社内のパソコン担当」のようなポジションの方に任せれば事足ります。

また、近年では後述する制作者側の理由で勧められ、そのまま採用しているケースも存在します。

制作者側の理由
制作者側の理由は複数あります。

まずは、ホームページが全国的に普及したことによる制作単価の下落が挙げられます。

10年以上前は、ホームページは余裕のある企業が持つものであり、いわゆる中小企業は簡単に手が出ないものでした。

ところが、インターネットの大幅な普及により、マーケティングやブランディングのためにホームページを持つのが当たり前、という風潮に変わってきました。

そうなってくると、地方では「十分な予算はないけどホームページは欲しい」となってきました。加えてクラウドソーシングなど、個人で請け負えるプラットフォームができたことで、低価格化に拍車がかかりました。

そうなってくると、いかに人件費をかけずに完成させるかということになり、機能追加が簡単なWordPressでの対応が多くなってきました。

一方、個人で請け負う人に関して言えば、WordPressは不足しがちな技術をカバーしてくれます。

お問い合わせページで使用するメールフォームに関しては、ホームページを作成するために使用するHTMLやCSSでは、見た目は作成できても送信機能を付けることができず、別のプログラムなどを使用して実装する必要があります。

その一方でWordPressは、簡単なものであれば実質クリック操作でほぼ実装できてしまいます。

そういったこともあり、個人でホームページを請け負っている人はWordPressを好んで使用するようになりました。

以上のような2つの要因により、特に日本では8割近いシェアを誇るようになりました。


他のサービスと違う点

上記の理由でWordPress一強の状態だったのですが、より安くホームページを手に入れたい、ということで、「Wix.com」や「Jimdo」という自力で作成できるホームページ作成サービスが出てきました。

これらのサービスは、特定の条件(URLにサービス名が入る、ホームページ内に広告が入る)を許容できれば無料で作成することも可能です。

それらのサービスが出た当時は「もうWordPressの時代は終わった」という方が増えましたが、実際はそうなっていません。

考えうる原因は2点です。

まずは、「自力で作成できるが、それはそれで難しい」という点です。

これらのサービスは確かに自力でも作成できるのですが、Webの経験者でもない方からしてみれば、初めて見る画面なので、何をしてよいかわからないということに陥りがちです。

また、オリジナルのURLを使用したいとなれば有料プラン必須なので維持費がかかりますし、手続きも素人には荷が重い作業です。

結局、粘り強く使いこなすか、外注して作成してもらうか、となりやすいです。

続いては、「万一サービスが終わったらどうにもならなくなる」と言う点です。

WixにしろJimdoにしろ大きい企業なのでそうそう簡単につぶれはしませんが、絶対ではありません。

この手のサービス終了は、データの損失につながる可能性が高く、そうなるとせっかく作りこんだWebサイトが消滅してしまいます。

その点、WordPressはそれ自体が無料ですし、仮にレンタルサーバー会社がサービス終了したとしても引っ越ししてしまえば他のレンタルサーバーでまた同じように使用できます。

※WordPress自体は無料ですが、レンタルサーバーは有料です。念のため。

こういった点からも、WordPressは使い勝手が良いため、新しいサービスが出ても簡単にはシェアが崩れない構造になっています。

今回の記事は以上になります。
WordPressが良く採用されている理由を、私の知っている範囲で解説しました。

Webの世界に絶対はありませんが、世界中で多くの人に利用されているシステムですので、安心してご依頼ください。

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