示談書作成の注意点 ― その一枚で、争いは終わるのか、それとも続くのか ―

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コラム
トラブルが起きたあと、当事者同士で話し合い、
「示談で終わらせましょう」となる場面は多くあります。

ただ――
示談書はただの“記録”ではありません。

これは、紛争を終わらせるための“最終兵器”です。

ここを甘く作ると、
きれいに終わるはずの話が、あとから再燃します。

⚠️ 注意点①:当事者の特定を正確に

意外とここ、甘くなりがちです。

✔️ 必ず記載する

氏名(フルネーム)

住所

生年月日(できれば)

👉 法人なら

正式名称

所在地

代表者名

👉 ここが曖昧だと
「その人じゃない」と逃げられる余地が生まれます。

⚠️ 注意点②:事案の特定を曖昧にしない

「今回の件について」ではダメです。

✔️ 具体的に書く

いつ(日時)

どこで(場所)

何が起きたか(概要)

👉 例

令和○年○月○日、大阪市内において発生した○○に関する紛争

👉 範囲が曖昧だと
別の請求を後から持ち込まれます。

⚠️ 注意点③:金銭の取り決めは“徹底的に具体化”

ここは絶対にぼかさない。

✔️ 書くべき項目

金額(総額)

支払期限

分割か一括か

支払方法(振込先まで)

👉 よくある事故

「分割の回数書いてない」

「期限がない」

👉 結果
いつ払うのか永遠に不明になる。

⚠️ 注意点④:清算条項は“必須”

これがない示談書は、ほぼ未完成です。

✔️ 清算条項とは

「これで全部終わり」という約束

✔️ 例

本件に関し、当事者双方は本示談書に定めるもののほか、
何らの債権債務がないことを確認し、今後一切請求しない。

👉 これを入れないと
あとから“まだあった”が普通に起きます。

⚠️ 注意点⑤:口外禁止(守秘義務)を入れる

意外と重要です。

特に

不倫

近隣トラブル

職場トラブル

✔️ 効果

SNS拡散防止

名誉毀損リスク低減

👉 一文あるだけで
“余計な炎上”を止められます。

⚠️ 注意点⑥:違約金条項で“抑止力”をつける

人は、合意だけでは動きません。

✔️ 記載例

守秘義務違反 → 違約金○万円

支払遅延 → 遅延損害金

👉 これがあると
約束の重さが変わります。

⚠️ 注意点⑦:責任の認め方は慎重に

ここ、かなり重要です。

❌ NG

「全面的に責任を認める」

👉 別の法的責任や刑事・民事に影響することも。

✔️ 安全な書き方

「本件を円満に解決するため」

👉 示談は
“責任の確定”ではなく“紛争の終了”です。

⚠️ 注意点⑧:署名・押印・日付は絶対

基本ですが、これが抜けると終わります。

✔️ 必須

署名 or 記名押印

作成日

👉 ないと
ただのメモ扱いになる可能性も。

⚠️ 注意点⑨:強制執行を視野に入れる

特に金銭が絡む場合。

✔️ 対応方法

公正証書化(強制執行認諾文言付き)

👉 これをやると
払わなかったときの“次の一手”が一瞬で打てる。

南本町行政書士事務所 特定行政書士 西本
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