娘がタトゥーをいれまして イッキ見

娘がタトゥーをいれまして イッキ見

記事
コラム
ニュージーランドで育ち
いま19歳になった娘。

あんなに小さくて、 あんなに可愛くて、
「ママ、ママ」と後ろをついてきていた
あの天使のような赤ちゃんが……
19歳になり。。。

背中に、ドーーーン!!!と。

はい。 タトゥーをがっつり入れたんです。涙

「海外だから普通でしょ?」
「異文化理解でしょ?」

……いやいやいや!!!

綺麗事なんて、自分の身内に起きたら
1ミリも無理でした!笑

心臓はバクバク、頭の中は真っ白。

20年以上、ヒーラー鑑定師として
数々のクライアントさんの悩みを解決し、
「どんなあなたでも大丈夫」なんて
偉そうにコーチングしてきたこの私が、です。

自分の娘のこととなると、ただの
「動揺しまくりな53歳の母親」
に強制送還されました。

ここから、私がこのタトゥーを本当の意味で
受け入れるまで、 そして、この事件をきっかけに
「まさかのパンドラの箱」が
開いてしまうまでの、
53歳母のリアルな泥沼ジタバタ劇が始まります。

綺麗なお手本のような子育て論じゃありません。

大人の女性の、本音のドキュメンタリー。

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ニュージーランドで子育てをしてきて、
私は娘に対して、これだけは絶対に守ってほしいと
「命がけで禁止していたこと」が2つありました。

「望まない妊娠はするな」
「タトゥーだけは入れるな」

これはもはや、母親としての私の「遺言」でした。

そのくらい、彼女の耳にタコができるほど口を酸っぱくして
大切に大切に育ててきたんです。

なのに。

彼女は、あっさりとその遺言を破り
背中にドーンとタトゥーを入れました。

信じていた娘に裏切られたような絶望。
母親としての敗北感。

怒りとショックで頭がおかしく
なりそうだった私は、ただ娘に怒り
距離を取り、空気は最悪になりました。

「このままじゃ
本当に娘との関係が終わる……」

極限まで追い詰められた私は
すがるような思いで
ついに『ある場所』へ駆け込むことにしました。

そこで、私はプロのカウンセリングを
受けることになります。

それが、まさか自分の人生の
ひっくり返すような「心のパンドラの箱」
を開けてしまう引き金になるとは
この時は1ミリも思っていませんでした。

ここから、物語はまさかの
「私の過去」へと突入します。

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「望まない妊娠はするな」
「タトゥーだけは入れるな」

私は娘に対して、これだけは絶対に
守ってほしいと伝えておりました。

が、彼女は背中にでっかいタトゥーをいれた。

怒りと絶望のあまりカウンセリングへ駆け込みました。

そこで受けたワーク中、私は、
自分でも制御できない「もう一人の私」
の暴走に、激しい恐怖を覚えることになります。

ワーク中に、今の私が
【母親としてのもう一人の私】
に言った言葉は……。

「頑固だよね、気が強いよね
自己中心だよね。娘に冷たいし
母親として愛情がズレてるよね。
娘を尊重できないあなたなんか
子供産む資格ないよ。
タイムマシンがあるなら19年前に戻って
あの時のセックス取り消せば?
でも戻れないんだから、
今ちゃんと反省しなよ。
娘に謝りなよ!」

そして気づきました。

この言葉たちは 全部
【自分の親に言いたかった言葉】
だったんです。

「あの時のセックスを取り消せば?」
という、あまりにも残酷な言葉。

それは本当は、
私が親に向かって
ずっと心の奥で叫んでいた言葉でした。

「私なんて、生まれてこなければよかった」

「まっすぐ愛せないなら
最初から産まないでほしかった」

「無責任に子作りした親が
悪いんじゃないか」

そんな、口に出すのも苦しいほど醜くて、
でも確かに私の中にあった恨み。

私がこれまで娘に言い聞かせてきた
「望まない妊娠だけはするな」
というセリフは、

「そのままの私を愛せないなら
 最初から子作りするな!」

と、私が親に向かって
半世紀以上も叫び続けていた
悲鳴そのものでした。

そして、そのさらに奥に、
もっと情けなくて、もっと切ない
「私の本音」が隠されていました。

「親からもらった体を大事にしなさい」

「五体満足で産んで
健康に育ててもらったことに
感謝しなさい」

こんな風に
私の親は私に言い続けていました。

あんなに親が大嫌いだったのに。
顔を見るのも嫌だったのに。
だから、26年前に日本から離れたのに。

私はなぜか、その大嫌いな親の言いつけを
53歳になった今でも健気に
頑なに守り続けていたからこそ
娘に「タトゥーだけはいれるな!
親からもらった体を大事にしなさい!」って
言い続けたんですよね。

これぞ、【負の世代間連鎖】
   【価値観の押し付け】

娘のタトゥー事件から始まった
我が家のドタバタ劇。

まさか、自分の親への憎悪に
ぶち当たるなんて
思ってもみませんでした。

でも、パンドラの箱を開けてしまった私は
ここからさらに「自分の酷い正体」に
気づかされることになります。

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前回のカウンセリングのワークで
自分自身に対して吐いたあの言葉。

「頑固だよね、自己中心だよね。
母親として愛情がズレてるよね。
子供を産む資格なんてなかったんじゃない?
今からでもちゃんと反省して、謝りなよ!」

これは全部、私が本当は
【自分の親に言いたかった言葉】だったんです。

その瞬間、ストンと腑に落ちました。

「私は、娘と仲直りしたい。
タトゥーも受け入れて
また仲良く生きたい。」

もう50を過ぎた今でも
80歳を超えた親に「反省してほしい」
と思っている自分がいる。

だったら、私が19歳の娘に反省するのだって
全然遅くない。

そう心から思えたその日の夜
私はすぐに娘へメールを送りました。

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思えば、毒親育ちの私が「生きづらさ」を
本格的に感じ始めたのは20代半ばからでした。

占いやセミナー、いろんな塾に行けば
一瞬は楽になるけれど、しばらくすると
また苦しさが戻ってくる。

その繰り返し。

なぜだったのか
今回ようやく理由が分かりました。

私の心の奥底には
ものすごいエネルギーを持った
【謎の意地】が潜んでいたんです。

「こんなんで癒されてたまるか」

「私が人生かけて苦しんできた痛みを
たかが数時間のセミナーやカウンセリングで
軽くするな!」

そうやって、ずーーーっと拗ねていたんです。

これは心理学でいうところの、
強い【被害者意識】だったと思います。

「私は傷つけられた側」

「だから私が苦しいのは、親のせい」

「私が変わる必要なんてない。
だって悪いのは親なんだから」

そう思っている間は
ある意味でラクでした。

自分の人生がうまくいかない理由を
ずっと親のせいにしていられるから。

でも本当は、その考え方こそが、
私を一番苦しめていたんです。

私が幸せになってしまったら
もう誰のせいにもできない。

私が癒されてしまったら
親に「ほら見ろ、あなたたちのせいで
私はこんなに苦しんだんだ」と
言い続けられなくなる。

だから私は、無意識に
幸せになることを拒んでいたのかもしれません。

そして怖いことに
その心の仕組みは、娘との関係にも出ていました。

仲直りしたい。

本当は愛している。

でも、傷ついた私の中の何かが
関係が壊れる方向へ、壊れる方向へと
勝手にハンドルを切ってしまう。

これが、私の中で起きていた
【関係クラッシュ】だったんだと思います。

壊したいわけじゃない。

でも、近づくのが怖い。

愛したいのに、傷つくのが怖い。

だから先に怒る。

先に責める。

先に壊す。

この恐ろしい「悲劇のヒロイン・マインド」を
握りしめたまま、私は50代まで
生きてきてしまったんです。

娘のタトゥーがこじれた原因は
すべて私の内側にありました。

19歳の娘に一人の人間として降参し
「私が悪かった、謝りたい」と
心から思えた夜、私はすぐに
娘へテキストメッセージを送りました。

感動の結末へ……!

となるはずが、翌朝
私に信じられない異変が
起きたんです。

なんと、あれだけ深い気づきを得たはずなのに
私の脳が、必死で元の私に戻そうとしてくる。

『別にタトゥーなんて許さなくてよくない?』

『なんで私ばっかり折れなきゃいけないの?』

『やっぱり娘の方が悪いんじゃない?』

せっかく開いたパンドラの箱の蓋を
脳が全力で閉めにかかってくるんです。

これが、いわゆる爬虫類脳的な
【現状維持機能】なのかもしれません。

変わりたい。

幸せになりたい。

仲直りしたい。

頭ではそう思っているのに
脳は必死で、慣れ親しんだ
「不幸な私」「被害者の私」に
戻そうとしてくる。

気づいたから終わり、
ではなかったんです。

むしろ、本当の勝負はここからでした。

危うく、いつもの
「拗ねて、怒って、他人のせいにする世界」に
引き戻されそうになりました。

でも、今の私はもう
その罠に気づいていました。

「あ、これは本当の私じゃない」

「これは、古い私が元に戻ろうとしているだけ」

そう自分に言い聞かせました。

そして最後に
何度も何度も心の中で確認しました。

「私は、娘と仲直りしたい。
ただ、それだけ。」

湧き上がるエゴをなだめながら
私は娘からの返信を待ちました。

しばらくして、娘から届いたメッセージ。

そこには、
私の心配をすべて吹き飛ばすような
信じられない言葉が書かれていました。

「ママ、メッセージありがとう。
私がタトゥーを入れたのは
ママを傷つけたいからじゃないよ。
私はただ、自分の体に
大好きな翼を刻みたかっただけ。
これは私のアイデンティティだよ。
自分の意思で、どこにでも羽ばたいて行くってこと。

ママも自由になって。

ママのことは、今でも変わらず
世界で一番愛してるよ」

……涙が、ボロボロと溢れて止まりませんでした。

娘は、最初から何も変わっていませんでした。

変わるべきだったのは
親の呪縛に囚われ
被害者のヒロインを演じて
娘の自由を縛ろうとしていた
「私」の方だったんです。

53歳、ニュージーランドの大自然の中で。

私は19歳の娘のタトゥーを通して
半世紀以上抱えてきた「自分の親へのトラウマ」
を乗り越え、自分を根本から新しく
生まれ変わらせることができました。

長くなりましたが、
この「53歳母親の泥沼ジタバタ劇」を
最後まで読んでくださり
本当に、本当にありがとうございました。

もし、あなたが今、子育てや
ご自身の親との関係、あるいは
「変わりたいのに変われない生きづらさ」
に悩んでいるなら……

ぜひ、あなたの胸の内の感想を
私に教えてくださいね。

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