フォーカシングとカタルシス

フォーカシングとカタルシス

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人は日々忙しく過ごす事が多く、ふと足を止め我に返り自分を振り返る事は、殆どの人が行っていないと思います。納得いかない事や何か心の中で引っ掛かる物があっても、解決してしまった事・過ぎてしまった事に対しては、無意識に記憶の中から徐々に消し去られていきます。その心の中の引っ掛かりの内、感情だけは小さなわだかまりを残し、何故か心の中でずっと影を潜めて残っています。

その感情は自分で自覚できる物(顕在意識)ではなく、心の中に蓄積されて何が原因なのかわからないけど「悶々」とした気持ちになって、自覚できる場合があります。その「悶々」の原因である、あなたの心と感情に焦点を当てることを、フォーカシングと言います。

具体的に何に困っているかが自覚できるのであれば、自己解決できるでしょうが、自覚できない場合は、小さな抑圧から始まり、時と共に静かに顕在意識から潜在意識の中に落とし込みを行いますが、抑圧のみで押さえ込んだ感情は心に不調和を起こし「悶々」として自覚できる場合が殆どです。これは負の感情だけではなく、正の感情の場合もあります。

フォーカシングは、初めは何が何だか気がつかない事も多いと思いますが、「あっ」と気がついた時に抑圧されていた本来の心と感情が蘇ります。これは「無意識に抑圧していた自分で気が付かなかった自分の感情」と言った方が良いかもしれません。そして涙がぽろぽろと溢れ出てきます。悲しくて泣くわけではありません。悔しくて泣くわけじゃありません。自然にぽろぽろと涙が出てくるのです。これはカタルシス効果(心の浄化)と言います。抑圧していた感情が感情を伴わない涙となって流れて出て行くのです。この一連の心の動きを私は「気づき」と呼んでます。

無意識の意識化・再体験を経て気づきを得られると、自分を観察できるようになり、無理をせず、飾らず、見つめて、素直に感じて泣いたり怒ったり笑ったりと、感情の解放が出来るようになります。
日常生活において、感情を無意識の中に抑圧し、その感情が無意識の中で働き続け症状になって表出し悶々とした状態に陥ってしまう症状ですが、無意識の中に抑圧した感情や記憶をもう一度意識し直したこと(無意識の意識化・再体験)で症状が消失するわけです。

不安や緊張の原因となっている欲求や感情や衝動を、言語や行為を通じて解放させることをカタルシスといいます。カタルシスにより症状が消失することをカタルシス効果といいます。
自分でまだ言葉にはできない何かがふと頭をよぎる時は、抑圧した感情や記憶が潜在意識から表出しようとしているからで、意識化・再体験できればカタルシス効果が出ます。

自分自身と向かい合える人は、ご自身でもできる方法ですが、記憶にない程の激しいトラウマや解離性障害の方は、フラッシュバックとなってしまう場合があるので、専門家の下で行った方が良いかと思います。


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