催眠療法(トランス状態・変性意識状態)1

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ぼーっとしている状態は、トランス状態と言い、自己催眠・瞑想と同じで潜在意識下の状態になります。
軽いトランスから記憶に残らないトランスまでありますが、通常でも人は軽いトランス状態を日に何度も経験しているのです。
トランス状態に入ると、思考の狭窄が起こり、音に気がつかなかったりしますが、その間潜在意識にアクセスしやすい状態となります。
この状態は、心も体もリラックスした状態で、起こりやすくなります。
ぼーっと考え事をしていたら1時間あっという間に過ぎちゃったと言うような体験などは、ほとんどこのトランス状態になります。

催眠療法は、このトランス状態下で行います。潜在意識に抑圧された、トラウマ・感情・自己否定などの起きた年代まで退行し、クライアント様自身が記憶を呼び出し、ご自身で負の記憶と対峙する事によって、その当時のトラウマ・感情・自己否定等(以下、トラウマと表記)を整理していく療法です。

無理に記憶を引き出せば、トラウマを再び深い潜在意識に押し込んでしまいますので、あなたの語れる範囲から始めますし、あなたが語りたくない事については、催眠下でも語る事はできませんので、ご安心ください。
※但し、術者によって誘導された場合は、無理に記憶を引き出しパニック状態になってしまう場合があるので、催眠療法をご検討している方は、術者をよく選んだ方が良いと思います。

では何故、トラウマは記憶から遠ざかるのでしょうか?
これは思い出したくない、忘れてしまいたいという、あなた自身の抑圧なのです。
抑圧を徐々に放つ事によって、ご自身と対峙できるのです。
では、抑圧の正体は何か?と言うと大抵の場合は、感情だと思ってみていますが、感情以外にもあなたが受け入れられない程の激しいショックなどの自己否定の場合もあります。(以下「モノ」と表記)

そういったトラウマはカウンセリングでも可能なので、私自身は積極的に催眠療法を行ってはいません。
カウンセリングで抑圧している「モノ」にあなた自身が気がついて、少しずつご自分の口で当時の状況を語り、その出来事をご自分の経験として受け入れられるまで語りつくすのです。

脳の特性なのですが想起する際、脳は全力で想起に関する情報を集めます。この際、誤想起障害が起こり本来の記憶とは違ってしまうこともあります。
ランダムに想起が起こるので仕方がないことなのですが、これをタイムラインに乗せて一つの経験として、あなた自身が理路整然と組み立てて行き、それに伴う抑圧していた感情の解放を行います。

何が一番大切かと言うと、トラウマになった自分の経験を自分で認め、自分で納得し、その時に抑圧していた本来自分が抱いた感情を自分の物にする事なのです。

その時には気がつかなかった状況や、その時には気がつかなかった感情等が、抑圧されてしまうので、本来の感情に気がついた時自分で納得ができ、自分で自分の経験だと認められる事が大切です。

自分自身で自己否定していた事が、自分で認められた時に、本来の自分の心やあるべき自分の姿となり、自分自身の心がリフレーミングされる事が実感できると思います。



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