IT化・DXが進む現状で、情報リテラシーが低いまま企業を運営している経営者が多いことに驚かされます。情報リテラシーが低いと、IT化とDXの区別がつかないだけではなく、従業員が増えれば増えるほど、莫大な時間を失っている事実に気がつきません。
パソコンをはじめとする各種ハードウェア、業務用ソフトウェアを導入するときにお金がかかります。それは明確に分かる支出なので、コスト削減の対象として分かりいやすいのは事実です。
逆に、新しいハイテク製品を使うことで節約できる時間は、明確には分かりません。そのためコストパフォーマンスが理解されにくいのは仕方のないことかもしれません。
情報リテラシーが低い経営者だと、この問題に気がつかず、多くの時間の損失をしています。
例えば、パソコンやソフトウェアの起動時間を一例としてあげてみましょう。
一人の従業員が出社してパソコンを立ち上げるのに10秒のロスがあったとします。そして、エクセルを立ち上げるのに10秒のロスがあったとします。すると、1日20秒の損失になります。これを50人が1年間続けると、なんと約68時間の損失になります。
福利厚生まで含めた正社員の時間給は、2,000円程度にはなるでしょう。たった20秒の時間だけでロスする金額は年間136,000円にもなってしまいます。3年間で考えれば、高性能のパソコンが数台変買えてしまいます。つけ加えると、性能が劣っているパソコンを使うと、業務処理にストレスがかかっているのも忘れられがちです。
情報リテラシーが低い経営者の元では、情報リテラシーの高い従業員は育ちません。それがさらに負の連鎖に繋がります。パソコンのスキルが上がらない従業員が量産されてしまうのです。
さらに、悪い問題も起こります。最たるものがホームページです。ホームページはインターネットの世界では、その企業の顔です。ホームページは既存顧客だけでなく、新規ユーザー・取引先・金融機関・求職者・従業員が訪れます。
ホームページが古くなっても作り直さず、定期的な更新をしなくても、直接の売り上げに影響しないと、経営者は考えているからでしょう。
そんな経営者でも社屋は掃除するでしょうし、古くなり過ぎたら引っ越したり立て替えたりするものです。
IT化やDXは企業間競争に大きな差を生み出します。戦国時代の武士の武器が刀であったように、今のビジネスパーソンの武器はパソコンです。少し前まではパソコンは高価でしたが、現在では価格が下がり、高性能になっています。同様にホームページも昔より、コストが下がっています。
現在のビジネス環境では、経営者が率先して情報リテラシーを上げ、従業員にハイスペックなパソコンを貸与して環境を整えると、【時間はお金で買える】のです。
明治維新の時に、刀は【鉄砲】に敗れ武士はいなくなりました。第二次世界大戦では、日本本土に飛来する爆撃機を竹槍では落とせませんでした。
情報化社会と言われるようなり、ずいぶん経ちますが、そろそろ本気で情報リテラシーを上げませんか?