「ジョイフル」は九州の地方都市からスタートした全国的なチェーンレストランの一つであります。低価格路線を突き進んでいき、様々な経営革新を行いながら現在「街のレストラン」として存在価値を保っています。業界最大手といわれているすかいらーくの「ガスト」という店舗と地域においてバッティングしているのですが、ここに至るまでの歴史・戦略の経緯はずいぶん異なっています。
「すかいらーく」創業のきっかけとなったのが、従前関東での食品スーパーを経営していたが大手のスーパー拡大路線を目の当たりにし、将来に向かって何か方向転換をしなければならないと思い、海外視察ゼミに出かけた。
その時に見たのが、レストランチェーンであったのです。
今までの日本には存在しなかったスタイルの店舗に感動し、関東の中の田舎、郊外型レストランを始め、関東の都市部のまわりを取り囲むようにドミナント出店を進めていくわけです。モータリーゼーションの普及と成長経済の流れに乗ってともかくも首都圏100店舗構想からスタートしました。
1号店は1970年開店国立市に誕生。
九州の「ジョイフル」はといえば1976年に焼肉屋として開業その3年後に今の形の原型となるレストランを開業という運びでファミリーレストランの台頭著しいころに市場参入という事になります。
凡そ10年ほど後れを取ったのですが、当初から大分の田舎価格でスタートしたためかリーズナブルレストランといった役割を果たしていきます。
各地方においてコンビニすらない場所に出店していく「ジョイフル」チェーンの本場米国の形に最も近い「コモディティレストラン」として躍進していきます。立地によって又は商圏の質によってその役割をある場所では家族そろって食事をとる「ハレの場レストラン」であり、又工場地区に於いての「社員食堂のような立ち位置」であったり、喫茶店の役割であったりと、様々な顔を持つ繁盛チェーンとして差別化がなされていました。
90年代にはいりバブル後の業績悪化に対して低価格化ブランドの「ガスト」を立ち上げるのですが急激な価格低下に従業員のモチベーション低下も併せて当初は混乱したものの、業績は好調となり業界内では「ガスト化現象」といわれるようになり全国のチェーン企業それぞれ「ガスト化路線」に追随するか否か、迷うといった現象が起きました。
ところが「ジョイフル」としたらはなから同じ価格帯にガストがダウンサイジングしてきただけの話しであって、今までのオペレーションと何ら変化することもないという。
これは経営体質の変化が伴っていて店舗への投資額など膨大であり、簡単に導入できることではないという事になります。
問題は立地選びから商圏選び、商品の提供方法、人事、経理すべてに渡った革新(イノベーション)が必要だと気が付いていた経営者はどれぐらいいたでしょうか
まずは今一度地域における自店舗の役割というものを確認すべきことだったと私は思っていました。
結果的にガスト2020年現在3500億の売上をたたき出していて、自らの追随者を圧倒しています。
片や「ジョイフル」は淡々と業績確保しています。
中途半端な思考ではなかなか好結果が出ず、同じ土俵にのるかのらないか経営判断の妙がここにあります。
同じような業態に見えても顧客に対しての役割は異なっています。
一時期「ガスト化」に走りかけた「ロイヤル」は今路線は本物志向の
「レストラン」志向をもって顧客に訴えています
様々な道があってこそ健全な「業界」であると思いますね・・・
という事で今日の落書は👇