アンリセット#12 思いがけず足元から

記事
エンタメ・趣味
(前回のあらすじ)
今までの言の葉も、何もしないと枯れるので、拾ったり育ててください#アンリセット
ーー入力したこの言葉でAIが物語を展開。
精霊の言葉を胸に、一莉は心に響く言葉を自ら拾い、育てていこうと静かな夜に決意する。

(本編)
夕方、一莉はいつもの帰り道、商店街の端にある小さな店の前で立ち止まった。
見慣れた看板に、新しいポスターが貼られていた。
並んでいたのは、地元産の野菜で作られたスナック菓子。
ひとつ手に取ると、パッケージの裏に小さな文章が印刷されていた。
この町の工場で作られたと書かれている。
聞いたことがない名前だったが、どこかで通り過ぎた風景を思い出すような、懐かしさがあった。
「こんな近くに、何か作ってる場所があったんだ」
そう思った瞬間、今まで気に留めてこなかった景色が色づいたように見えた。
パッケージの表に視線を戻す。
そこには、短く整った言葉が載っている。
その言葉を読む直前、一莉はふと息をのんだ。

「言われてもピンとこない地元名産品」

パッケージに書かれたその言葉に、一莉は眉をひそめた。
皮肉にも見えるが、不思議と目を離せなかった。
開き直ったような、あるいは自嘲めいたユーモア。
でも、正直で、どこかあたたかい。
言葉の温度に、商品そのものの輪郭が浮かぶ気がした。
きれいな包装紙でも、派手な言葉でもない。
それでも、伝えようとした気持ちは伝わった。
一莉は、レジに向かって静かに歩き出した。
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す ココナラコンテンツマーケット ノウハウ記事・テンプレート・デザイン素材はこちら