前回の記事では、
「その仕事、本当に専門家が全部やる必要がありますか?」
という話を書きました。
専門家にしかできない判断と、
誰かがやらなければならない定型作業。
この2つが混ざってしまうことで、本来使いたい仕事に時間を使えなくなっているケースは、意外と多いのではないかと思っています。
今回はそこから、もう少し具体的な話をします。
では、
「人がやらなくてもいい仕事」を、実際にどうやって減らしていくのか。
その一例として、最近AkariLabで取り組んでいる
「紙のタイムカード・勤怠表をデータ化する仕組み」
について紹介します。
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毎月繰り返している、その入力作業
たとえば給与計算を考えてみます。
会社から、
・紙のタイムカード
・PDFの勤怠表
・スマートフォンで撮影した勤怠表
が送られてくる。
そこから、
出勤時間を確認して、
退勤時間を確認して、
Excelへ入力する。
次の人。
また確認して、
入力する。
さらに次の人。
人数が増えれば、その作業も増えます。
そして翌月になると、ほぼ同じ作業がもう一度やってきます。
もちろん、勤怠情報そのものは重要です。
給与計算にも、
労務管理にも、
助成金の確認にも関係します。
だから確認は必要です。
でも、
紙に書かれている「9:02」をExcelへ「9:02」と入力することまで、本当に人がやり続ける必要があるのでしょうか。
私は、ここを分けて考える必要があると思っています。
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大切なのは「全部自動化すること」ではありません
AIや業務効率化の話をすると、
「全部AIに任せる」
という極端なイメージを持たれることがあります。
ただ、私自身はその考え方ではありません。
むしろ逆です。
人が確認した方がいいところは、
人が確認する。
判断が必要なところは、
専門家が判断する。
ただし、
転記するだけの仕事は、できるだけ仕組みに渡す。
この境界線を整理することが重要だと考えています。
勤怠表でも同じです。
OCRやAIが読み取った結果を100%正しいものとして、そのまま給与計算へ流す。
これは少し怖い。
手書き文字もあります。
印字が薄い場合もあります。
打刻漏れもあります。
普段とは違う勤務もあります。
だから、
「AIが読み取る」
↓
「人が確認する」
↓
「確定したデータを使う」
という流れにする。
人の仕事をゼロにするのではありません。
人が見るべき範囲を小さくする。
これが目的です。
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紙のタイムカードをCSVへ変換するサービスを作りました
この考え方から作ったのが、
タイムカード・勤怠表のOCRデータ化サービス
です。
紙のタイムカードや勤怠表を、
・PDF
・スキャン画像
・スマートフォンで撮影した画像
などでお預かりし、
出勤・退勤時刻を読み取り、
CSVなどのデータへ整理します。
サービスはこちらです。
基本的な納品形式はCSVですが、
「このExcelの列順にしてほしい」
「給与ソフトへ取り込みやすい形にしたい」
「事業所ごとにファイルを分けたい」
といったご相談にも、内容を確認しながら対応します。
ただOCRをかけて文字を抜くだけではなく、
その後の業務で使える状態まで整える
ことを重視しています。
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たとえば30人分なら
仮に従業員30人分の勤怠表があるとします。
1人あたり1か月分を確認して入力するのに、
3分かかるとします。
30人なら90分。
実際には、
ファイルを開く、
名前を確認する、
Excelを開く、
入力する、
もう一度確認する、
といった細かな作業も入ります。
さらに複数の事業所や顧問先を抱えていれば、毎月かなりの時間になります。
しかもこの作業は、
会社の将来を考える仕事でもなければ、
従業員と向き合う仕事でもありません。
専門家としての判断でもありません。
必要だけれど、
価値の中心ではない。
こうした仕事こそ、仕組みに渡す候補です。
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本当に減らしたいのは「入力時間」だけではありません
勤怠入力を30分短縮できた。
もちろん、それも意味があります。
ただ、業務改善で本当に大きいのは、
単純な時間削減だけではないと思っています。
「まだ入力しないといけない」
「このファイルも確認しないと」
「数字を間違えていないかな」
こういう小さな仕事が頭に残り続けること。
この負荷も無視できません。
人は機械のように、
作業A終了。
作業B開始。
とは動きません。
途中でメールが来たり、
電話が入ったり、
質問されたりします。
そのたびに集中が切れます。
そしてまた勤怠表へ戻る。
業務の「接続部分」で、少しずつ疲れていきます。
だから私は、
単純作業を減らすことは、
時間を作るだけでなく、考える余白を作ること
だと思っています。
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社労士の先生にも試していただく予定です
今回作った仕組みは、
実際の業務でどこまで使えるのかを確認するため、
社労士の先生にもテストしていただく予定です。
開発者側から見れば便利でも、
現場から見れば、
「ここが確認しにくい」
「この形式では使いづらい」
「この項目も必要」
ということは普通にあります。
むしろ、そのズレを見つけることが大事です。
最初から完璧なシステムを作るより、
実際の業務へ入れてみて、
困る部分を見つけ、
少しずつ整える。
AkariLabでは、こうした進め方を大切にしています。
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目指しているのは「OCRを売ること」ではありません
少し変な話ですが、
私はOCRそのものを売りたいわけではありません。
OCRは、あくまで道具です。
Excelも、
生成AIも、
GASも、
Webシステムも同じです。
大切なのは、
今、人がどこで時間を使っているのか。
そして、
その中で、本当に人がやるべき仕事はどこなのか。
ここを整理することです。
勤怠入力ならOCRが合う。
別の会社ではExcelの自動化かもしれません。
また別の会社では、
フォームを一つ作るだけで済むかもしれません。
システムを大きくすることが正解ではありません。
数千円、数万円の小さな仕組みで、
毎月発生する面倒が一つ消える。
それだけでも、十分価値があります。
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「毎月やっているから」で残っている仕事を、一度疑ってみる
会社の中には、
昔からやっているから。
前任者もそうしていたから。
このExcelしかないから。
紙で届くから。
という理由だけで残っている仕事が、たくさんあります。
もちろん、全部を変える必要はありません。
変えない方がいい仕事もあります。
でも一度だけ、
「この作業は、本当に今も人がやる必要があるのか?」
と考えてみる。
そこから業務改善は始まると思います。
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現在、AkariLabでは、
紙のタイムカード・勤怠表を
CSVなどのデータへ変換するサービスを提供しています。
毎月の勤怠入力に時間がかかっている方や、
「自社の帳票でも読み取れるのか試してみたい」
という方は、まずサンプル1〜2枚からご相談ください。
個人情報は伏せていただいて構いません。
実際の帳票を確認したうえで、
どこまで自動化できそうかをお伝えします。
▼タイムカード・勤怠表のデータ化サービス
人にしかできない仕事へ、
人の時間を戻す。
そのために、
まず一つ、小さな定型作業から仕組みに渡してみる。
AkariLabでは、そんな業務改善をこれからも形にしていきます。