月末の夜にPCの前でやっているあの作業、たぶん大半は自動化できる

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【事務所で日付が変わる、あの夜の話】

月末の夜、22時すぎ。事務所のPCの前で、店舗ごとに送られてきたPOSのCSVを1つずつダウンロードして、Excelに貼って、商品コードでソートし直して、時間帯別の表に組み直して、グラフを更新して、ようやく明日の会議資料にする。気づくと日付が変わっていて、明日も7時から店頭に立つ予定だった、と思い出す。

——こういう夜、ありませんか。

別の現場ではこんなのもある。スタッフからLINEで日次の店外報告が届く。クレーム1件、設備の不具合1件、人員相談1件。それを管理者が開いて、内容を1件ずつ写して、店舗別のExcelに貼り替えて、月末に集計して、店長会議で読み上げる。報告は届いている。届いたあとの取り回しが、毎日30分削っている。
別の現場では、業者からの請求書PDFがメールで届く。開いて、内容を見て、月別フォルダに振り分けて、Excelの仕入台帳に1行ずつ手入力する。月末に集計して経理に渡す。1社や2社ならいい。20社あると、これだけで半日が消える。
シフトもそう。スタッフからLINEで「来月、この日とこの日休みたいです」と届く。店長は表に1人ずつ打ち込む。10人分入れて、ようやく組み始める。組み終わって配ったら、その日のうちに変更希望が3件来る。表を開き直して、また打ち直す。
朝礼もそう。昨日の売上、今日の天気、進行中のキャンペーン、今週の重点項目——これを毎朝ゼロから組み立てて、5分の朝礼にする。準備に20分かかる日もある。

【たぶん、自分だけじゃない】

これ全部、別に珍しい話ではなくて、中小事業者・小規模店舗の現場では本当によく見る光景だと思う。「うちだけがアナログなんじゃないか」と感じている人もいるけど、たぶんそんなことはない。POSは入っている。LINEで連絡はできている。Excelは使える。ChatGPTも触ったことはある。それでもなお、月末の夜に手作業が残っている、という現場のほうが多数派。
なぜ残るかというと、たいてい「自分で全部やったほうが早い」と思って続けてきたから。確かに1か月ごとなら早い。でも気づくと、3年も5年もそれを続けていて、しかも年々店舗が増え、業者が増え、スタッフが増え、作業時間だけが少しずつ長くなっている。

ここから言いたいのは1つだけで、上に書いた作業はどれも、技術的にはほぼ全部、自動化できる。POSのCSVを取り込んで時間帯別の表を自動生成する、LINEの報告を受けてSheetsに自動で書く、請求書PDFを自動で読んで分類する、シフト希望を受けて表を自動生成する、朝礼ネタを自動で集めてドラフトを返す——どれも、今の技術なら何十万円もかけずに動かせる範囲に来ている。AIを必ずしも入れる必要もない。素のスクリプトで動く業務も多い。AIは「組み込んだ方が手応えが出る部分にだけ入れる」くらいで足りる。

【なぜ「自動化できる」と言えるか】

店舗運営の現場に21年いて、その間ずっと「これ自動化できない?」と感じてきた業務を、個人開発でLINE Botや業務スクリプトに落とし込んできた。並行して、ChatGPTを日々の業務(1on1の準備、月次報告書、面談の振り返り、数値分析、朝礼の組み立て)に組み込む使い方も続けている。Bot側・スクリプト側・AI単体活用側の3レーンを動かしている、というのが今の立ち位置。
そこから見ると、上に書いた5つのシーンはどれも、自分が現役で似たような作業を抱えていた頃の記憶があって、当時はそれが「業務」だと思っていた。いまから振り返ると、「業務」というより「作業」だった。判断していない時間。考えていない時間。手だけ動かして、頭は止まっている時間。

その時間は、本来は店舗を回って人と話す時間、数字を見て次の手を考える時間、新人と1on1する時間、家族と過ごす時間に使えたはずの時間だった。21年振り返って、そこをいちばん惜しいと思う。

【自動化の手段はいくつかある】

自動化と一口に言っても、手段はいくつかある。簡単に整理しておく。
スタッフが日常的に触る業務——報告・シフト・出退勤・問い合わせ——はLINE Botに向く。新しいアプリを覚えてもらわなくていいのが大きい。LINEならスタッフは既に毎日開いている。

管理者側の集計・転記・分類——PCの前でやっているあの作業——はスクリプトに向く。PythonやGoogle Apps Scriptで書いて、裏で動かす。スタッフは存在も知らないまま、月末の夜の3時間が15分になる。

「毎週月曜の朝に配る」「毎月1日に集計レポートを送る」のように決まった時間に決まったことをするのは、cronという仕組みで自動化できる。仕組み自体は単純で、上のBotやスクリプトと組み合わせて使う。

請求書PDFがメールで届く、写真がLINEに届く、Excelが共有フォルダに置かれる——こういう「外から入ってくるもの」の処理は、メールやDriveの自動取り込みで前段を組む。

ChatGPTの組み込みは、上のどの手段とも組み合わせられる。文章を読む・書く・要約する・分類する、というタイプの業務に効く。AIを入れないと動かない業務は意外と少ない。むしろ「AIを入れたほうが効くところにだけ入れる」くらいが、現場に乗りやすい。

「どの手段でいくか」は、業務の性質と、関係者がスマホで触るかPCで触るかで決まる。30分話せば、ほぼ仕分けられる。

【3つの入口】

ここから先は、自社の現場のどこに自動化が効くかを掴みたい人に向けた、3つの入口を紹介する。「使いこなせるように引き上げます」というものではない。「自分の現場に何が乗せられるか」を、自分のペースで掴むための入口。

ひとつ目は、自社のルーチン作業がどう自動化できるか、30分で診断してほしい人向け。ココナラで「現場の作業LINEで自動化できるか診断設計します」を出している(30分4,000円・先着3名様のモニター価格)。商品名にLINEとあるが、相談の中ではLINE Botに限らず、スクリプト・cron・メール連携・AI組み込みも含めて、自社のどの作業にどの手段が向くかを切り分ける。AI連携の要否、外注に出すべき部分/内製でいける部分、運用負荷の目安まで含めて、当日中にA4 1〜2枚の相談メモ(簡易設計書)を送る。実装会社に相談する前の判断材料が欲しい、いまの業務のどこから手をつけるべきか並べてほしい、という使い方が多い。

ふたつ目は、その前段としてChatGPT等AIサービス単体で何ができるかを実例で掴みたい人向け。ココナラで「1on1・報告書・朝礼が半分の時間で動く 店舗運営20年マネージャーのAI実用例20選」というテキスト記事を公開している。日常業務にChatGPTを組み込んだ20の実例と、そのまま使える日本語プロンプト10個。「自動化と言ってもどこから手をつければ」と感じている段階では、いきなり開発の話を聞くより、同年代のマネージャーが実際に何にどう使っているかを20本まとめて読むほうが、自分の業務に重ねやすい。

みっつ目は、自動化やAIとは別軸。組織の評価制度・監査制度の側を整えたい人向けに、ココナラで「現役マネジャーが組織の評価監査制度を型診断します」を出している(通常6,000円・モニター4,000円)。評価表は回しているのに現場の質が変わらない、店長同士で評価目線がバラつく、本部監査が翌日には元に戻る——こうした組織向けに、自己評価×ピア観察×本部監査の3層連携メソッドをベースに、いまの組織が4つの型のどこにあるかを診断する。業務を自動化して時間を作っても、組織側の制度が古いままだと、その時間が現場に還元されないことがある。自動化の話には興味がない、組織側を先に見たい、という人にはこちらが先のこともある。

【入口は1つでいい】

3つ並べたが、全部に手をつける必要はない。いま自分の現場でいちばん気になっているのが1つだけなら、そこから始めればいい。
自社のルーチン作業をどう自動化するか整理したい人は1番目、その前にChatGPT単体で何ができるか実例で掴みたい人は2番目、自動化やAIより先に組織制度を見たい人は3番目、という分かれ方をしている。
「どれが自分に該当するか分からない」「業種が違うが汎用化が効くか不安」「うちの場合だけ先に聞きたい」という事前のやりとりは、ココナラの見積もり・カスタマイズ相談からでも受けている。気になったところから声をかけてもらえれば、対応できる範囲か、別の人を勧めた方がよいか、その場で率直に返す。

最後に、もう一度だけ。

月末の夜、PCの前で1人で組み直しているあの時間は、たぶん、いまの技術ならほぼ消せる。消した時間で何をするかは、その人自身が決めること。ただ、「その時間が消せる」ということ自体は、知っておいてほしい。
机上で書かれた設計は現場で使われない、というのが現場で繰り返し見てきたことで、3つのサービスはどれもそこを起点にしている。
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